党が馬鹿げた方向へ進んでも、すべて従うのが党員か。

 昨日の党役員会の後で「党員なら党の決定に従うべきだ」と党代表の顔をして菅氏は記者を相手に語った。正否善悪すべてを超越して党員は党役員会の決定に従うべきだ、というのなら小学校のホームルーム以下の役員会だ。なぜ根源的な議論が提起されないのか、民主党役員たちの情報源は大手マスコミ各社の新聞と週刊誌だけなのだろうか。そして多分、法的なロジックをなぞって考えない人たちの集まりなのだろう。


 菅氏は何を勘違いしているのだろうか。民主党政権が崖っぷちなのは誰の目にも明白だが、その原因が何か良く分かっていないようだ。


 菅氏は民主党の支持率低下が必ずしも小沢氏マターに原因があるとは思っていないのだろうが、そこに求めるしかないのが菅氏の弱さだ。つまり本質的な原因は菅政権そのものにあり、とりわけ尊大不遜にして実力も理念もない官房長官にあるのだが、自身と身内に甘いのが市民運動家の欠点だ。


 


 残念だが、既に民主党は信を失った。大手マスコミの世論調査によるまでもなく実感として間違いないだろう。だが民主党が瓦解して政権から転落したわけではない。信頼回復の妙手はあるのか、と問われればあると答えなければならない。


 まず党内の亀裂を修復し党内の抗争を止めることだ。そのためには小沢氏の無実を菅氏が証明することだ。簡単なことだ。検察当局の責任者を官邸に呼びつけ、その前で小沢氏と握手することだ。集まった記者たちに検察当局が「小沢氏無罪会見」を再び行えば良い。そうすれば国民に良く分かるだろう。


 検察当局は小沢氏を不起訴とした時に「小沢氏は無罪だ」と表明しているが、記者クラブの記者しか入れない記者会見であったため、大手マスコミが報じなければ国民に伝わらない。つまり国民は「小沢氏は灰色だ」という疑惑捏造を大手マスコミによって不起訴以後もタレ流されてきた。その際のスローガンが「政治とカネ」だった。


 


 菅氏は事実は事実として認めるべきだ。小沢氏はシロだし、検審会による「不起訴不当」議決は不法なものだということを知らなければならない。


 その上で潔く退陣することだ。菅氏がこの国にもたらしたガバナンスのなさにより失った国益は計り知れない。しかも官僚制内閣へ大きく舵を切ってしまった。何のための政権交代だったか、国民は茫然として怒りを覚えている。


 


 まず小沢氏との間に作った亀裂は誰の差金だったか、菅氏は白状することだ。この国を裏で操っている人の化けの皮を剥がすことだ。大手マスコミも操られている巨悪は何かを国民の前に明らかにすることだ。民主主義国家にあって首相以上の存在があってはならない。断じて許されるべきではないが、この国を仕切っているのは菅氏だと思っている国民は皆無といって良いだろう。その人物はもちろん小沢氏でもなければ仙谷氏でもない。国民により選ばれた代表ならあまり深刻な問題ではないが、非民主的な存在として闇の中に常に君臨しているから問題なのだ。


 


 民主党に党内抗争をしている暇はない。党内融和をして、仲間が不法な仕組みにより起訴されれば力を併せて摩訶不思議な勢力と対決するのが本来の姿だ。それに悪乗りして小沢氏を責め立てる胡散臭さに国民の多くは気づいている。だから菅氏は支持を失い民主党は信を失って各種選挙で連戦連敗なのだ。巨悪に抱き着いた政権の悪臭を国民は腹一杯に嗅がされて吐き気を催している。



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