誰のための日本国内の米軍基地なのか。
日本政府が辺野古沖の基地建設に関して、滑走路を一本として埋め立て面積を最小にする案を提示したが、米軍はV字の2本の滑走路がなければ民間家屋上空を飛ぶことになるとして拒否したという。
辺野古沖案そのものでさえ賛成できないが、さらに広範な埋め立てが必要となるV字の2本滑走路案でなければならないとする米軍の根拠が、飛び立つヘリが民間家屋上空を飛ぶことになる、というのは何だろうか。
そもそもヘリ基地に滑走路がなぜ必要なのかも分からない。それが滑走路の向きで民間家屋上空を飛ぶことになる、という説明も不可解だ。そして千人程度の海兵隊が沖縄にいなければならない必然性について日本政府は丁寧に国民に説明すべきではないだろうか。誰の為に日本国内に大きな顔をして米軍が治外法権のような基地に駐留しているのか、日本国民は本当のことを知りたい。日米安保条約では確かに米軍に基地を提供することになっているが、それは日本の国と国民を守るためのものであるはずで、米国の都合でそうするのであればそのことをはっきりと説明しなければならない。
独立国家として、日本は永遠に米軍に守ってもらうことにはならない。国家と国民はその国の国民で守るのが本来の姿だ。この際、米軍には国へ帰ってもらう選択肢はないのか、鳩山氏は学んで海兵隊の必要性を了解したということだから、誰から学んだのか、その人に日本国民にもきちんと教えるように頼んでもらえないだろうか。是非ともしかるべき人の説明を聞きたいものだ。