イラン国民を人質に取り、湾岸諸国を人質に取り、そして世界経済を人質に取るイラン革命防衛隊のやり方には心の底から怒りが湧く。
<米国がイランの港湾封鎖を長期化させる構えを見せている。イランの重要な収入源である石油の海上輸送を阻止して経済的に追い込むのが狙い。輸出できない石油で貯蔵施設が数週間で満杯になるとの分析もあり、減産すれば施設の劣化につながるとされる。イランは封鎖解除を繰り返し要求し、焦りが垣間見える。
米中央軍は4月13日以降、ホルムズ海峡の東側のオマーン湾とアラビア海に展開してイラン港湾を封鎖している。調査会社ケプラーによると、4月1~13日のイランの石油積み出し量は1日当たり210万バレルだったが、14~23日は4分の1に激減した。 石油はイランの国家収入の柱で、輸出が滞れば大きな打撃となる。貯蔵施設の容量が限界に近づいて生産を停止すれば、パイプに固着物が付くなどして施設を損傷しかねず、再稼働時のコストが膨らむリスクも伴う。
米中央軍は4月13日以降、ホルムズ海峡の東側のオマーン湾とアラビア海に展開してイラン港湾を封鎖している。調査会社ケプラーによると、4月1~13日のイランの石油積み出し量は1日当たり210万バレルだったが、14~23日は4分の1に激減した。 石油はイランの国家収入の柱で、輸出が滞れば大きな打撃となる。貯蔵施設の容量が限界に近づいて生産を停止すれば、パイプに固着物が付くなどして施設を損傷しかねず、再稼働時のコストが膨らむリスクも伴う。
米ブルームバーグ通信は4月28日、ケプラーの見立てとして、封鎖が続けば12~22日で貯蔵能力が限界に達すると報じた。ケプラーのアナリストは米国の海上封鎖は「非常に効果的であるようだ」と分析する。>(以上「共同通信」より引用)
ニュースサイト「アクシオス」は1日、アメリカ国防総省の試算として、アメリカ軍のイラン港湾の封鎖によってイラン産原油を積んだタンカーが足止めされ、少なくとも48億ドル、およそ7500億円の損失が出ると報じた。封鎖が始まって以降、足止めされているタンカーは31隻に上り、イラン産原油およそ5300万バレルを積んでいるということだ。またイランの原油貯蔵施設が満杯になり、老朽化したタンカーも貯蔵施設として使用し始めたと伝えている。さらにトランプ大統領は、イランへの再攻撃は「選択肢の一つだ」と圧力を掛けている。
「イラン、数週間で石油貯蔵満杯か 米の港湾封鎖に焦り」との記事を共同通信が配信したが、ニュースとしては遅いと批判せざるを得ない。これまでオールドメディアは押し並べてイランのホルムズ海峡封鎖と米国のホルムズ海峡逆封鎖の戦術的な効果を同列に並べて評論していたが、やっと両国の立場の相違を認識するようになったようだ。
「イラン、数週間で石油貯蔵満杯か 米の港湾封鎖に焦り」との記事を共同通信が配信したが、ニュースとしては遅いと批判せざるを得ない。これまでオールドメディアは押し並べてイランのホルムズ海峡封鎖と米国のホルムズ海峡逆封鎖の戦術的な効果を同列に並べて評論していたが、やっと両国の立場の相違を認識するようになったようだ。
記事の中で「米ブルームバーグ通信は4月28日、ケプラーの見立てとして、封鎖が続けば12~22日で貯蔵能力が限界に達すると報じた」とあるが、実際の猶予はそれほど無いという。なぜなら産油施設からカーグ島までパイプラインで原油を輸送しているが、ご存じの通りイラン原油は重質油で重く粘り気が強いため、パイプライン内を高圧で押し出すようにして輸送している。そのため一度パイプラインを止めたなら、再稼働するのに数ヶ月から半年を要するという。いきなり強い圧力をかけるとパイプラインが破裂するからだ。
もちろんイランの油井の多くは古いため、自噴することはなくポンプで汲み上げているため、一度汲み上げるのを止めると、再稼働しても原油産出量は半減するといわれている。しかも地下水などが流入すると、その油井は使い物にならなくなるという。
云うまでもなく、イラン貿易の90%は港湾経由で行われているため、米海軍によるホルムズ海峡の逆封鎖はイランの食糧輸入をも直撃している。イラン国民はハイパーインフレに苦しんでいるが、さらに国内流通から食料品そのものが欠乏している。
そのため日が暮れると街の各所にイラン住民が集まってデモを行っているという。昼間にデモをしないのはイラン革命防衛隊による銃撃を恐れているからだそうだ。しかし今のところ、イラン革命防衛隊によるデモ隊への発砲は起きてないようだ。
5月3日イラン革命防衛隊に近いタスニム通信によると、
「イランはアメリカに対し、攻撃しない保証など戦闘終結に向けた14項目の提案を行い、30日以内に全ての問題を解決すべきだと強調しました。
イラン高官は「外交を選ぶか対立を選ぶか、ボールはアメリカ側にある」とけん制し、イランが戦闘終結に向けた条件としてアメリカに提示したのは14項目で「攻撃しないという保証」「イラン周辺地域からアメリカ軍の撤退」「海上封鎖の解除」「イランの凍結資産の解除」「賠償金の支払い」「制裁の解除」「レバノンなどすべての地域で戦争終結」「ホルムズ海峡の新たな仕組みの確立」などが含まれるとしています。
また、アメリカは2カ月間の停戦を求めてきたとしていますが、イラン側は戦闘終結に焦点をあて30日以内に問題を解決すべきと強調したということです。 イランはこれらの提案に対するアメリカの公式な回答を待っていると伝えています。
イランのガリババディ外務次官は2日、「外交を選ぶか対立を選ぶか、ボールはアメリカ側にある」と強調すると共に「イランに対するいかなる侵略も撃退する準備を整えている」とアメリカをけん制しました。 これに対しアメリカのトランプ大統領は、イランの提案について「私が同意できないことを要求している」と否定的な考えを示していて、戦闘終結に向けた協議の行方は不透明な状況です。」
イランの側から具体的な停戦条件が示されたのは初めてのことだが、まだ事の深刻さを理解してないようだ。どうやらイラン内部の主導権は依然としてイラン革命防衛隊が握っているようだ。
イランの側に無条件降伏以外に選択肢はない。米軍の圧倒的な火力の前にイラン革命防衛隊の軍事力など玩具のようなものでしかない。確かに玩具のドローンは効果的な兵器に進化しているが、米軍が装備しているレオニダスの前では無力だ。米軍がすべての発電所を破壊すればイラン革命防衛隊のすべてが終わる。なぜなら地下壕を支えている装置はすべて電気で動いているからだ。しかし同時に海水淡水化プラントも止まり、イラン国民も生命の綱の水を失うことになる。だからトランプ氏は脅すだけで実行を避けてきたが、イラン革命防衛隊が8,000万人イラン国民を盾にして強気な停戦要求を突き付けていると、ついにはトランプ氏も決断せざるを得ないだろう。しかし発電所をすべて破壊すると、その被害は真っ先にイラン国民に及ぶことになる。自分たちの経済利権を失いたくないためだけに、イラン国民を人質に取り、湾岸諸国を人質に取り、そして世界経済を人質に取るイラン革命防衛隊のやり方には心の底から怒りが湧く。