亡命イラン人は祖国のために立ち上がれ。

<米エネルギー長官クリス・ライト氏は木曜日、イランが石油生産を約日量40万バレル削減しており、貯蔵能力が限界に達しつつある中、さらなる生産削減が見込まれると述べた。

 ライト長官はフォックス・ニュースに対し、貯蔵施設が満杯に近づき、石油輸出にも制約が生じていることから、イランは生産をさらに縮小する可能性が高いと語った。
 今回の生産削減は、イランが輸出能力の制限という課題に直面している中で行われたものであり、利用可能な貯蔵容量と市場へのアクセスに合わせて生産量を抑制せざるを得ない状況となっている。>(以上「Investing.com」より引用)




 いよいよイランと米国によるホルムズ海峡封鎖チキンレースの、イラン側のタイムリミットが近づいている。「イランが貯蔵施設の満杯により日量40万バレルの石油生産を削減=米エネルギー長官」とのニュースが報じられた。
 果たしてイランのタンカーがイランの港湾へ向かって航行したのに対して、米国駆逐艦が煙突の付け根をピンポイントで砲撃して停船させた。それに反発したイラン革命防衛隊の高速艇が攻撃したようだが、米国側の発表で「二隻の高速艇を攻撃した」という。

 停戦に応じなければイランの油井が持たないという現実打開を試みるイラン政府と、手にしている原油利権を維持したいイラン革命防衛隊の思惑が衝突しているようだ。
 何度も書いているが、ホルムズ海峡は国際海域で航行の自由は何であれ侵害されてはならない。イラン革命防衛隊がホルムズ海峡封鎖という挙に出ている「正当性」も「根拠」も何もない。ただ単に国際的な流通を人質に取って、利権確保の我意を通そうとしているだけだ。まさにゴロツキ集団の所業でしかない。

 ただゴロツキ集団の絆は利害関係でしかない。「神権」独裁体制も利害関係で結束しているだけだ。その最大の資金源のオイルマネーが枯渇したなら、彼らの結束はたちまち力を失い権力構造は崩壊するだろう。
 イラン革命防衛隊の兵士たちも、然るべき報酬が貰えないのなら、ゴロツキ集団で使い走りする必然性はない。現に脱走兵が相次いでいるようだ。イスラム教の権威を背景に独裁体制を維持してきた宗教指導者団体も次第に国民の支持を失いつつある。

 モジタバ師の肖像を掲げて「神権」政府支持のデモを行っている映像をテレビでは度々報じているが、それらの「市民」の多くはエキストラだそうだ。駆り出されて「神権」政府支持のデモに参加するようにさせられているだけだという。革命政府のマネーロンダリングを任せられて、英国の高級住宅街のダウニング街に15件もの家を所有する富豪のモジタバ師を貧困に喘ぐイラン国民が心から支持するワケがないではないか。
 独裁体制を維持するために絶えず紛争の瀬戸際に国民を追い詰め、イスラム教の名を借りて国民の自由と人権を奪って来た。潤沢な原油に恵まれた国家で、多くの国民が貧困状態にあること自体がおかしいと思わない方がおかしいだろう。つまり多くのイラン国民は現体制が国民のための政府でないことを知っている。
 米国だけでも約35万人もの亡命イラン人がいるという。現在イランは「国民のための国」になるのか、一部武装集団のもののための国であり続けるのか、の瀬戸際にある。祖国のために亡命イラン人は帰国して立ち上がるべきではないか。

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