二度とこうした事故を起こさないためにも、教育現場で何が起きているのか、私たちはしっかりと事故の背景を検証しなければならない。
<県内有数の強豪ソフトテニス部
福島県郡山市の磐越道で北越高校(新潟市中央区)男子ソフトテニス部の生徒20人の乗ったマイクロバスがクッションドラムに衝突し、男子生徒(17)が車外に投げ出されて死亡した事故で、同校の灰野正宏校長(63)は6日、報道陣の取材に応じ、生徒の死を悼むとともに「亡くなったことは痛恨の極みであります」などと語った。
灰野校長によると、マイクロバスには1年生が8人、2年生と3年生が6人ずつの計20人の男子ソフトテニス部員が乗っており、うち複数の部員が手術が必要なけがを負ったという。同部の顧問1人は荷物を運ぶため、別の車両でバスの前方を走行していた。
部員が乗っていたマイクロバスは、同校の所有ではなく、灰野校長は「運転手付きで(事業者から)借り上げたというふうに聞いている」と説明した。同校では普段、同部の遠征時にはバスの運行などを外部に委託しているという。報道陣の取材に応じる灰野校長(6日、新潟市中央区の北越高校で)
この日、部員らは午前5時半頃に同校を出発し、練習試合をするため、日帰りの予定で福島県富岡町へ向かっていた。
同校は副校長を現地に派遣し、被害状況の確認などにあたった。7日に全校集会を行い、近日中に保護者説明会も開く方針だ。灰野校長は「(生徒への)ケアがしっかりできる形で、わかっている範囲で事実関係を説明したい」と語った。
北越高校の男子ソフトテニス部は、昨年まで全国高校総体(インターハイ)に12大会以上連続で出場するなど県内有数の強豪。今年1月に開かれた全日本高校選抜ソフトテニス大会北信越予選で準優勝し、3月の全国大会にも出場している。北越高校の校舎には、男子ソフトテニス部の全国大会出場を祝う懸垂幕が掲げられている(6日、新潟市中央区で)
事故で死亡した男子生徒の祖母は取材に対し、「明るくて、いい子でした」と言葉少なに語った。
一方、マイクロバスを運転していたのは胎内市の無職男性(68)で、近所の知人女性によると、傘をつえ代わりにして歩くなど足が悪いような様子で、「そろそろ車やめないとね」と話していたという。女性は「(バスを)運転しているとは思わなかった」と驚いた様子だった。
運転手「知り合いの紹介」…バス会社社長
学校側からマイクロバス運行の依頼を受けた蒲原鉄道(五泉市)の茂野一弘社長は6日夜、報道陣の取材に「亡くなった生徒がいることには、お悔やみを申し上げる。生徒たちの一刻も早い回復をお祈りする」と述べた。
茂野社長によると、担当者が学校側から依頼を受け、バスと運転手を手配したという。同社が所有するバスではなくレンタカーで、運転手については担当者が「知り合いからの紹介で」運転を頼んだという。茂野社長は運転手について「うちの会社の人間ではない」と説明。また、会社として運行料金は受け取っていないという。>(以上「読売新聞」より引用)
実に痛ましい事故だ。「磐越道の高校生死亡事故、祖母「明るくていい子でした」…バスは借り上げ・「そろそろ車やめないとね」運転の男性に知人驚き」とは、学校当局やバス会社は「高校生送迎バスの運転」をどのように考えているのだろうか。
福島県郡山市の磐越道で北越高校(新潟市中央区)男子ソフトテニス部の生徒20人の乗ったマイクロバスがクッションドラムに衝突し、男子生徒(17)が車外に投げ出されて死亡した事故で、同校の灰野正宏校長(63)は6日、報道陣の取材に応じ、生徒の死を悼むとともに「亡くなったことは痛恨の極みであります」などと語った。
灰野校長によると、マイクロバスには1年生が8人、2年生と3年生が6人ずつの計20人の男子ソフトテニス部員が乗っており、うち複数の部員が手術が必要なけがを負ったという。同部の顧問1人は荷物を運ぶため、別の車両でバスの前方を走行していた。
部員が乗っていたマイクロバスは、同校の所有ではなく、灰野校長は「運転手付きで(事業者から)借り上げたというふうに聞いている」と説明した。同校では普段、同部の遠征時にはバスの運行などを外部に委託しているという。報道陣の取材に応じる灰野校長(6日、新潟市中央区の北越高校で)
この日、部員らは午前5時半頃に同校を出発し、練習試合をするため、日帰りの予定で福島県富岡町へ向かっていた。
同校は副校長を現地に派遣し、被害状況の確認などにあたった。7日に全校集会を行い、近日中に保護者説明会も開く方針だ。灰野校長は「(生徒への)ケアがしっかりできる形で、わかっている範囲で事実関係を説明したい」と語った。
北越高校の男子ソフトテニス部は、昨年まで全国高校総体(インターハイ)に12大会以上連続で出場するなど県内有数の強豪。今年1月に開かれた全日本高校選抜ソフトテニス大会北信越予選で準優勝し、3月の全国大会にも出場している。北越高校の校舎には、男子ソフトテニス部の全国大会出場を祝う懸垂幕が掲げられている(6日、新潟市中央区で)
事故で死亡した男子生徒の祖母は取材に対し、「明るくて、いい子でした」と言葉少なに語った。
一方、マイクロバスを運転していたのは胎内市の無職男性(68)で、近所の知人女性によると、傘をつえ代わりにして歩くなど足が悪いような様子で、「そろそろ車やめないとね」と話していたという。女性は「(バスを)運転しているとは思わなかった」と驚いた様子だった。
運転手「知り合いの紹介」…バス会社社長
学校側からマイクロバス運行の依頼を受けた蒲原鉄道(五泉市)の茂野一弘社長は6日夜、報道陣の取材に「亡くなった生徒がいることには、お悔やみを申し上げる。生徒たちの一刻も早い回復をお祈りする」と述べた。
茂野社長によると、担当者が学校側から依頼を受け、バスと運転手を手配したという。同社が所有するバスではなくレンタカーで、運転手については担当者が「知り合いからの紹介で」運転を頼んだという。茂野社長は運転手について「うちの会社の人間ではない」と説明。また、会社として運行料金は受け取っていないという。>(以上「読売新聞」より引用)
実に痛ましい事故だ。「磐越道の高校生死亡事故、祖母「明るくていい子でした」…バスは借り上げ・「そろそろ車やめないとね」運転の男性に知人驚き」とは、学校当局やバス会社は「高校生送迎バスの運転」をどのように考えているのだろうか。
どう考えてもバス運転手の不注意による事故としか考えられない。もしくはバス運転手が突発的に意識を失ったかのいずれかだろう。マイクロバスは高速道路の緩やかな右カーブを曲がらないで、分岐点に設置してある「クッションドラム」に衝突し、そのままガードレールを車内に書き込みながら数十メートルも走っている。ブレーキ痕がなかったことから運転手が居眠りしていたか、脇見していたか、あるいは突然意識を失ったか、のいずれかだと思われる。
この場合、マイクロバスの運転手を紹介したバス会社の茂野社長はいかなる判断基準から、その人物を運転手として乗車させたのだろうか。記事によると「茂野社長は運転手について「うちの会社の人間ではない」と説明。また、会社として運行料金は受け取っていない」というが、紹介した限りは責任を免れることはできない。
一方、近所の知人女性によると「(運転していた男性は)傘をつえ代わりにして歩くなど足が悪いような様子で、「そろそろ車やめないとね」と話していた」という。そうした男性の体の状態を茂野社長は知っていたのだろうか。高校側がバス会社に送迎を依頼したのは運転手の安全管理などがしっかりしていると思ったからではないだろうか。マイクロバスのハンドルを握っていた68歳男性の「交通違反・事故歴」などを把握する立場にあったのだろうか。
負傷し治療を受けていた運転手が逮捕されたようだが「90~100kmと速度が出ていた」と話していることから、単なる暴走運転が重大な結果を招いたといえる。ただ現場にブレーキ痕がなかったのは不思議でならない。
68歳の運転手は満員状態のマイクロバスが速度超過で疾走すれば、カーブでどれほどの遠心力が働くか、といった経験値のない運転手だったのだろうか。そんな素人運転手に高校生の送迎を依頼したことになる。
灰野校長は「運転手付きで(事業者から)借り上げたというふうに聞いている」と説明したというが、実際にはレンタカーのマイクロバスを素人同然の運転手にハンドルを任せた、ということになる。そうした無責任な運行が事故につながった。蒲原鉄道(五泉市)の責任は重大だ。
このケースでも学校側と、生徒の送迎を依頼された事業者の無責任さが一人の生徒の命を奪った。辺野古沖事故のケースと何ら変わらない。二度とこうした事故を起こさないためにも、教育現場で何が起きているのか、私たちはしっかりと事故の背景を検証しなければならない。