猟友会は害獣駆除団体ではない。善意による活動で、警察官の助言を得て行った駆除活動で猟銃を取り上げられたが、

<自治体の要請を受けてクマを駆除したところ、周辺の建物に銃弾が当たる恐れがあったとして猟銃の所持許可を取り消されたハンターの池上治男さん(77)が、処分の取り消しを求めていた裁判で、最高裁判所は3月27日、池上さんの主張を認め、許可を取り消した北海道の処分を違法とする判決を言い渡しました。

 最高裁判決を受け、池上さんの猟銃免許を取り消した北海道公安委員会は、次のようなコメントを出しまた。
 北海道公安委員会といたしましては、今回の最高裁判決を重く受け止めております。
 池上様にご不便・ご負担をおかけしたことに対し、お詫び申し上げますとともに、速やかに猟銃の返還に向けた手続を進めてまいります。
 今回の最高裁の判決の内容を精査し、適正な行政処分の実施に努めてまいります。
 市町村や猟友会と連携をしながら引き続きヒグマ対策に適切に対応し、道民の安全安心な暮らしを守るよう北海道警察を指導して参ります>(以上「北海道文化放送」より引用)




 熊騒動の最中、警察に協力要請を受けた猟友会会長が熊を処分した際に跳弾が民家に届く範囲で発砲したことから、公安委員会が猟友会会長の猟銃を取り上げたのが裁判のきっかけだった。「【砂川猟銃取り消し訴訟】ハンター池上さんが「逆転勝訴」で…免許取り消した北海道公安委員会がコメント「重く受け止める。お詫び申し上げますとともに速やかに猟銃の返還に向けた手続を進めてまいります」」という決着を見た。
 極めて当然の判断だ。しかし、これほど常識的な判断が出るまで最高裁まで争わなければならないとは、日本の司法制度はいったいどうなっているのかと憤慨する。第一、跳弾が民家に届く可能性があったから、熊を撃った猟友会会長の猟銃所持許可を取り消して銃を取り上げた、とは到底納得できない。

 そうした判断をしたのが熊保護を訴える団体ではなく、国民の安全を守る「公安委員会」だったことが怒りをさらに増幅させる。しかも、件の猟友会会長は警察の協力要請を受けて、警察の許可の下に発砲した。いい加減な安全確認で、好き勝手に発砲したのではない。
 云うまでもなく、北海道の熊は「羆」だ。人を餌として捕食する類の大型熊だ。住宅地に出没する熊が人を捕食してもおかしくない状況だ。猟銃も散弾銃ではなく、ライフル銃で急所を狙わなければ羆を倒すことは出来ない。猟に熟達した猟師でなければ発砲者が襲われる危険さえある。実際に猟師が急所を外して熊に襲われて死亡した事件も数々ある。

 断っておくが、猟友会は警察の下部組織ではない。いわば趣味の団体で、善意から警察の要請に基づいて出動している。ちなみに2025年度(令和5年度以降)の全国におけるクマの被害は過去最悪のペースで深刻な事態となっている。
◎人身被害(人的被害): 209件、230人(過去最多を更新)
◎死亡者数: 12人(2023年度の6人を大幅に上回り、過去最多)
◎出没件数: 9ヶ月間で約1万3500件(昨年度を上回る記録的な多さ)
◎捕獲数: 4〜10月の期間で9,800頭余り(過去最多)
*(日本経済環境省や報道の最新データ)(2025年4月〜12月5日速報値)よる。

 上記のデータでは分からないが、 被害の約7割が人の生活圏(市街地や住宅地)で発生している。単なる山間部の事故ではない「アーバン・ベア(都市型熊)」による熊被害が深刻さをましている。また地域では東北・北陸・北関東: 特に東北地方などで被害が多く、秋田県や福島県などでも目撃や被害が相次いでいる。
 早くも熊を見かけたという情報があって、冬眠明けの春から秋にかけては特に出没しやすい。熊対策として山にドングリやクリなどを植林して熊に餌を与えれば人里に出ないだろう、と非科学的な動物愛護者がいるが、熊の餌が豊富にあれば熊の個体数が爆増するだけだ。人里に出る熊は「縄張り争うに敗れ」山を追われた熊だ。ただ、里山が放置されて荒れ果て深山との区別がつかなくなっているため、里山に棲みついて人里へ出て来るようになった。すると人里に餌が豊富なため里山で熊が増殖し、「アーバンベア二世、三世」と個体数が増えている。

 そのため熊と人との棲み分けをゾーン管理で行う必要がある。里山に棲みついて熊を徹底的に殺処分し、「里山は怖い所」だと熊に認識させる。そうすれば人里に熊が出没することがなくなる。もちろん里山を荒らさないようにすることも必要で、間伐などを適宜行って見通しを良くしておく必要がある。その方法は極めて簡単で、間伐する予定の木に目印をつけておき、日にちを決めて「自由にお持ち帰り」を告示すれば、薪を必要とする人たちが集まって来る。
 もちろん当日の熊被害を防ぐために、猟友会とも連絡を取っておく必要がある。そうした知恵を絞れば熊と人との棲み分けゾーン管理が比較的安価に行うことが出来るだろう。予算がないなら知恵を絞ろう。そして安全に自然を満喫できる人里を取り戻そう。

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