政権交替を目指さない野党政治家に国会議員の資格はない。
<石破内閣に対する不信任決議案の扱いについて、立憲民主党の野田代表は記者会見で、アメリカの関税措置を受けた日米交渉が続くことなどを踏まえ、政治空白を作るべきではないとして、今の国会での提出を見送る意向を明らかにしました。
国会最終盤にかけて焦点となっていた石破内閣に対する不信任決議案の扱いをめぐり、立憲民主党の野田代表は19日18時ごろ、国会内で臨時の記者会見を開きました。
この中で野田氏は、19日昼すぎの与野党の党首会談に触れ「アメリカの高関税措置は、まさに国難という認識は共有しているが、改めて合意に至るような状況ではないことがわかった。中東情勢も戦闘が激しさを増し、大事な外交努力をしなければいけない時に、政治空白を回避すべきだ」と述べ、内閣不信任決議案の提出を見送る意向を明らかにしました。
一方、政府の物価高対策などについて「先送り無策のまま、信任できる状態ではない。去年の衆議院選挙で少数与党政権に追い込んだ優位性を確保しながら、参議院選挙でも与党を過半数割れに追い込み、次の衆議院選挙で着実に政権交代を果たしたい」と述べました。
また、19日に衆議院で審議入りしたガソリン税の暫定税率を来月から廃止するための法案について「日本維新の会、国民民主党とも採決まで持ち込んで結果を出していこうと確認した。しっかりと戦い、結論を出していく」と述べました。
さらに、自民党と大連立を組む考えがあるか問われ「考えていない」と述べました>(以上「NHK」より引用)
「やはり」と思った。「立民 野田代表 内閣不信任案の提出見送り表明」とのニュースに接しての感想だ。野田氏には前科がある。民主党政権下では決してやらないと決めていた「消費増税10%」を突然表明し、安倍氏と党首討論で「消費増税10%」を取り決めて解散をし、民主党政権を瓦解させた。
国会最終盤にかけて焦点となっていた石破内閣に対する不信任決議案の扱いをめぐり、立憲民主党の野田代表は19日18時ごろ、国会内で臨時の記者会見を開きました。
この中で野田氏は、19日昼すぎの与野党の党首会談に触れ「アメリカの高関税措置は、まさに国難という認識は共有しているが、改めて合意に至るような状況ではないことがわかった。中東情勢も戦闘が激しさを増し、大事な外交努力をしなければいけない時に、政治空白を回避すべきだ」と述べ、内閣不信任決議案の提出を見送る意向を明らかにしました。
一方、政府の物価高対策などについて「先送り無策のまま、信任できる状態ではない。去年の衆議院選挙で少数与党政権に追い込んだ優位性を確保しながら、参議院選挙でも与党を過半数割れに追い込み、次の衆議院選挙で着実に政権交代を果たしたい」と述べました。
また、19日に衆議院で審議入りしたガソリン税の暫定税率を来月から廃止するための法案について「日本維新の会、国民民主党とも採決まで持ち込んで結果を出していこうと確認した。しっかりと戦い、結論を出していく」と述べました。
さらに、自民党と大連立を組む考えがあるか問われ「考えていない」と述べました>(以上「NHK」より引用)
「やはり」と思った。「立民 野田代表 内閣不信任案の提出見送り表明」とのニュースに接しての感想だ。野田氏には前科がある。民主党政権下では決してやらないと決めていた「消費増税10%」を突然表明し、安倍氏と党首討論で「消費増税10%」を取り決めて解散をし、民主党政権を瓦解させた。
今回は政権奪取の野党国会議員数がいるにも拘らず、野党を纏める技量も手腕もなく、ただただ党代表として政治パフォーマンスに終始している。今度も内閣不信任を提出することなく国会を閉じようとしている。そのお題目がトランプ関税で石破内閣が奮闘しているから「後ろから鉄砲を撃ちたくない」という謎理論だ。
トランプ関税協議に石破氏の明確な戦略が見えているのか。日本のためにこの線は譲れない、という最低ラインを国民に示しているのか。業界関係者と国内で協議しているのか。そうした報道や情報が一切出て来ないが、それとも内密に「対トランプ関税対策室」でも設置して、プロジェクトチームで戦略を練っているのか。そうした話すら漏れ聞こえてこないではないか。
そしていつ政権交替があっても良いように、立憲党でも「対トランプ関税対策室」を設置して、プロジェクトチームを組んで協議しているのか。そのような情報も一切漏れて来ないのは何故か。野党でいることに「居心地の良さ」を感じて、野田氏は安眠を貪っているだけではないのか。時々国会で政権批判を気の利いたジョークを飛ばして喜んでいるだけではないのか。
後ろから鉄砲を撃つのではなく、国会議員として日本の対米関税戦略を国会で議論すべきではないか。特別委員会を設置して、閉会中審議を重ねるくらいの見識があって然るべきではないか。「希求の時に政変を起こしてはならない」とは自らの唐変木さを披歴しただけではないのか。石破内閣に代わって、野田内閣ならこのようにトランプ関税と渡り合うという戦略もプランも何もないのではないか。いやアイデアの一つすら、考えたこともないのではないか。
閉会時間切れが確定してからの「暫定税率廃止」を装った委員長解任劇を演じるのが精いっぱいだ、というのが野田氏の力量ではないか。それでは立憲党を支持した国民は浮かばれない。
政権交替を狙わない野党に存在意義は何もない。いつでも政権を担うだけの研鑽を常に積むのが国会議員の務めだ。錆び付いた刀を腰に下げていては、いざ戦を前にして怯むだけだ。「後ろから鉄砲を撃ちたくない」とは言い得て妙だが、石破氏のどのようなトランプ関税に対する石破対策に対して「鉄砲を撃ちたくない」のか説明して欲しいものだ。
石破氏にトランプ関税に対するプランが全くないなら、野田プランを示して堂々と石破内閣不信任案を提出すべきだ。自身にトランプ関税対策案もなく、唯々諾々として石破内閣の後ろに隠れているだけでは野党第一党の代表の名が泣く。「私はトランプ関税協議にノー・プランです」と自白しているに等しい。立憲党の国会議員はこんな腰抜け党代表をいつまで担ぐつもりか。それとも大連立を夢見て野田代表の腰ぎんちゃくでいるつもりか。それこそ立憲党を支持した有権者に対する裏切りでしかない。