トランプよ、西側諸国の協調関係なしで米国一国だけでMAGAが実現できると思うなら、やってみろ!!
<ヨハネスブルクで開かれていた主要20か国・地域(G20)外相会合は21日、閉幕した。ロシアによるウクライナ侵略を非難する欧州各国に対し、中国はロシアに寄り添う姿勢を示すなど、侵略を巡るG20内の亀裂の深さが改めて浮き彫りとなった。
議長国の南アフリカは21日、ウクライナやパレスチナなどの紛争について、全ての当事者が国際法を順守する義務があるなどとした議長総括を発表した。
ウクライナ紛争の停戦に向け、米露協議が進む中で行われた今回の外相会合では、欧州諸国がウクライナへの支持を訴えた。世界の地政学的な状況をテーマにした20日の会議では、英国のデビッド・ラミー外相が「侵略による無実の犠牲者への同情を聞きたかった」と語るなど、対露批判も相次いだ。
これに対し、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相も「(ウクライナへの)無秩序な財政支援、武器投入が紛争の終結を妨げている」と西側批判を展開して対抗した。会議は予定を超過し、約4時間20分続いた。
一方で、中国は王毅(ワンイー)外相(共産党政治局員)が20日、ラブロフ氏との個別会談に臨むなど、ロシア寄りの立場を鮮明にした。会談は外相会合の開幕直前に実施され、各国外相を待たせる形となり、中露の接近ぶりが際立った。
ウクライナ停戦を巡る米露協議の開始後、中露外相会談の開催は初めてで、中国外務省は「最新の進展状況と露側の考えが紹介された」とした。協議内容を踏まえ、中露間ですり合わせが行われた可能性がある。
露外務省は「王氏はウクライナ紛争の平和的解決のため、根本原因を排除することが不可欠だと強調した」との声明を発表。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題など、ロシアの安全保障上の懸念に中国が理解を示したことを示唆する内容となっている>(以上「読売新聞」より引用)
トランプ氏のロシア接近とは裏腹に、西側諸国は厳しく中ロと対峙している。それを象徴しているのが引用した記事の見出しにある「ウクライナ侵略巡り欧州各国と中露の亀裂浮き彫り…「当事者は国際法順守の義務」G20議長が総括」そのものだ。
議長国の南アフリカは21日、ウクライナやパレスチナなどの紛争について、全ての当事者が国際法を順守する義務があるなどとした議長総括を発表した。
ウクライナ紛争の停戦に向け、米露協議が進む中で行われた今回の外相会合では、欧州諸国がウクライナへの支持を訴えた。世界の地政学的な状況をテーマにした20日の会議では、英国のデビッド・ラミー外相が「侵略による無実の犠牲者への同情を聞きたかった」と語るなど、対露批判も相次いだ。
これに対し、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相も「(ウクライナへの)無秩序な財政支援、武器投入が紛争の終結を妨げている」と西側批判を展開して対抗した。会議は予定を超過し、約4時間20分続いた。
一方で、中国は王毅(ワンイー)外相(共産党政治局員)が20日、ラブロフ氏との個別会談に臨むなど、ロシア寄りの立場を鮮明にした。会談は外相会合の開幕直前に実施され、各国外相を待たせる形となり、中露の接近ぶりが際立った。
ウクライナ停戦を巡る米露協議の開始後、中露外相会談の開催は初めてで、中国外務省は「最新の進展状況と露側の考えが紹介された」とした。協議内容を踏まえ、中露間ですり合わせが行われた可能性がある。
露外務省は「王氏はウクライナ紛争の平和的解決のため、根本原因を排除することが不可欠だと強調した」との声明を発表。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題など、ロシアの安全保障上の懸念に中国が理解を示したことを示唆する内容となっている>(以上「読売新聞」より引用)
トランプ氏のロシア接近とは裏腹に、西側諸国は厳しく中ロと対峙している。それを象徴しているのが引用した記事の見出しにある「ウクライナ侵略巡り欧州各国と中露の亀裂浮き彫り…「当事者は国際法順守の義務」G20議長が総括」そのものだ。
ことにNATO諸国はロシアと陸地続きにある。ロシアがウクライナを恣に侵略すると、次は自分たちの番になる、と第二次世界大戦の悪夢が欧州全般に甦っているようだ。しかしトランプ氏は欧州・ユーラシア大陸とは大西洋で隔てられているため「対岸の火事」と高みの見物を決め込んでいるようだ。
第二次世界大戦後、世界の覇権国家に米国が躍り出たのは本土が戦禍とは無縁だったからだ。欧州諸国やアジア諸国などが戦禍に見舞われ疲弊していた時に、米国は製造業大国となって世界最大の軍事・経済大国にノシ上がった。
その夢よ再び、とトランプ氏は目論んでいるのだろうか。しかし、そうだとしたらお門違いだ。なぜなら日本を含め欧州諸国は一致団結してウクライナを支援し、侵略国家ロシアと対抗するからだ。欧州諸国に日本が強く協力するのは、日本には中国というロシア以上に厄介な隣国の脅威があるからだ。プーチン同様に、習近平氏も膨張主義を隠そうともしない独裁者だ。彼ら独裁者の思いのままに侵略することを許さない、というのが先の大戦後の国際秩序の基本理念ではないか。
しかし実業家のトランプ氏は利益のためなら国際的な理念など丸めてポケットの中に突っ込む。ロシアと手を組んでウクライナの地下資源利権を手に入れようと企んでいる。しかしゼレンスキー氏に突っ撥ねられるや「ちょっと成功したコメディアンがいつまで大統領に居座り続けているのか」と悪態をついた。
だが国際世論を味方につけて、欧州諸国は中ロと対決し、ウクライナ支援で結束を固めている。事と次第ではトランプ氏の方こそ、NATOから排除されかねない。それでもトランプ氏は強気の姿勢を貫くことが出来るだろうか。もはや、ロシア国内は社会秩序崩壊の瀬戸際にある。ロシア全土で病院といった重要な社会インフラすら維持できないほど、戦時経済にロシア政府財政が呑み込まれている。国民の間にアル中が蔓延し、国内に広がる厭戦気分は覆い隠せなくなっている。
トランプ氏がプーチンと手を組んで一部ウクライナ領土をロシアへ割譲する案で戦争終結させようとするなら、まさにトランプ氏は現代のチェンバレンを演じることになる。先の大戦以後、軍事力による国境線の変更は認めない、という大原則に悖るトランプ氏の戦争終結案はウンライな国民のみならず、西側諸国も受け入れられない。
「トランプよ、西側諸国の協調関係なしで、米国一国だけでMAGAが実現できると思うなら、やってみろ!!」と云いたい。