「秋霜烈日」バッジを汚し、小沢政権を潰した男が東京地検特捜部長とは。

「また大暴走するんじゃないだろうな」  新たに東京地検特捜部長に就任した市川宏氏(52)に対し、法曹界でこんな冷ややかな声が出始めている。

 市川氏は長野県東御市出身で、早大卒。1995年に任官し、札幌地検や広島地検のほか、東京地検では特捜事件の公判を担当する公判部長を歴任。東京地検特捜部の在籍が通算で約6年8カ月に上るという。 
 そんな市川氏の顔を見て思い出されるのが10年前。立憲民主党の小沢一郎衆院議員(79)の資金管理団体「陸山会」の政治資金収支報告書をめぐる事件だ。この事件では、検察は小沢議員の3人の秘書を突然逮捕。いわゆる検察ストーリー(筋書き)に沿う供述、調書を取るために連日連夜、3人をギュウギュウ締め上げたものの、結局、確たる供述は得られず、
「政権交代潰しの特高」「でっち上げ事件」などと検察批判が続出。その後、特捜検事による調書捏造も公判で明らかになり、検察の威信が大きく揺らぐ展開となったが、この陸山会事件の公判を担当していたのが市川氏だった。 「ヒョロヒョロしていて、ずり落ちる眼鏡を鼻のところで何度も持ち上げながら被告を尋問していた様子をよく覚えていますね。口調は穏やかで、声のトーンはやや高め。優しそうな雰囲気でしたが、やることはエグかった。公判前整理手続きで証拠請求していなかった調書をいきなり被告席の秘書に見せ、異議を唱える弁護人の怒声を無視して証言を迫っていた姿が印象的でした」(司法ジャーナリスト)  この事件では、当時の特捜部長ら複数の検察関係者による意図的な“関与”が指摘されて問題となったが、事件を主導したとされる次席検事は特捜部長時代、<闇の不正と闘う>と題するコラムでこう書いていた。
 <特捜部の役割は、社会の公正を確保するため、その闇の部分に光を当て、腐蝕を切除することにある。闇を覆っているものがどのような社会的勢力であろうと、どれほど困難な障害が立ちふさがっていようとも、ひるまず、たじろがず、あきらめず、国民のために、社会のために、この闘いに一身を投げ打ってもよいという検察官と検察事務官の団結によってのみ難局を打開して進むことができます> 
 一読すると真っ当に見える「正義感」は大きく歪み、大暴走したわけだが、特捜部長に就任した市川氏も「犯罪は巧妙化している。関係機関と連携し、力を結集して真相解明に当たりたい。厳正公平、不偏不党の心構えでこれからもやっていきたい」と言い、特捜部の存在意義について「政治や経済に潜んでいる犯罪を摘発するところにある」と語っていたことから、かつての暴走検事のコラムの内容そっくりだろう。 「エグい特捜部」にならないことを国民は願っている>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)



 今でも思い出すたびに激しい怒りが甦る。それは小沢一郎氏が「陸山会事件」で検察に取り調べられ、連日連夜「政治とカネ」プロパガンダをテレビが叫び続けた忌々しい記憶だ。
 その「事件」の概要は小沢一郎氏と秘書たちが二億円ものカネを隠そうとして、政治資金収支報告書の二年分に分けて収入と支出を書き「期ズレ」で誤魔化そうとした、という「疑惑」だ。しかし二期に分けたとはいえ、記入してあることに間違いない。どこに「隠蔽」しようとした意図がある、というのか。

 しかも土地取引で決済日と登記日がズレることは珍しいことではない。確かに銀行借入などで資金調達した場合は抵当権設定の必要上から決済日と登記日が完全に一致するが、政治家個人が資金を用意して政治資金団体に貸し付けた場合などでは決済日と登記日が一致しなくても不思議ではない。
 しかも当該不動産取引物件が農地なら、農地法による許認可の関係から登記するには農業委員会の許可を得て地目を農地から雑種地かあるいは宅地に変更しなければ土地取引そのものが出来ない。しかし農地の所有者が農業委員会に農転許可申請を出した段階で支払いを求めるケースが多く、農地購入者はその時点で決済金を用意する必要がある。小沢一郎氏の場合はまさにこのケースに当たる。しかも隠す意図など皆無だから立替金と返済金の両方をキチンと収支報告書に記載した。

 ただ決済日と登記日が12月31日を跨いだため、二年に亘ったというだけのことだ。「桜を見る会」などのように後援会事務所が800万円も支持者分を支払ったにも拘らず、政治資金収支報告書に記載もなく、安倍氏本人は「知らぬ存ぜぬ」で済ますなど、どれほど悪質か歴然としている。しかし安倍氏は一切お構いなしだ。それだけではない。河合氏の選挙資金として1億5千万円もの巨費を党本部から送金したにも拘らず、その全額の使途を解明しようともせず、検察は有耶無耶のうちに幕を引いてしまった。使途不明金を追求しようともしない国税庁も検察と同罪だ。
 日本の司法当局は決して公正でもなければ公平でもない。「秋霜烈日」バッジを汚した第一人者が東京地検特捜部長に就任したという。市川宏氏は「秋霜烈日」バッジに恥じることがないのだろうか。

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