「富岳」が五冠達成世界一の快挙。

<理化学研究所(理研)は23日、神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が、計算速度ランキング「トップ500」をはじめ、スパコンの計算性能を示す主要4部門で世界1位になったと発表した。トップ500で日本勢が1位となるのは、2011年に2期連続1位になった先代の「京(けい)」以来9年ぶり。初採用の1部門を加え、「4冠」を達成するのは世界のスパコンで初の快挙という。
  富岳は富士山の異名で、「京」(19年8月に運用停止)の後継機。計算速度は毎秒41京5530兆回で前回王者の米国のスパコンを大きく引き離した。
  国費約1100億円が投じられ、理研と富士通が共同開発し、21年度の本格運用を目指す。理研計算科学研究センターによると、432台の計算機(1台は幅80センチ、奥行き140センチ、高さ220センチ)が並ぶ。既に新型コロナウイルス対策のため、試験運用が始まっている。
 「トップ500」は4部門のうち最も古い1993年から年2回発表され、主要部である中央演算処理装置の能力を競う。今回は富岳が2位の「サミット」(米国)の約2・8倍となる性能を示した。 
 さらに、産業利用などの処理能力の「HPCG」、ビッグデータを処理する性能の「グラフ500」、人工知能(AI)の性能を測る新指標「HPL-AI」でも1位だった。HPCGでは、2位サミット(米国)の約4・6倍となる性能。グラフ500は大規模なグラフの解析で、15~19年に9期連続1位だった「京」の2倍以上の処理能力となった。
  構想から10年、プロジェクト開始から6年の歳月を経てほぼ完成し、“世界一”を達成した。理研計算科学研究センターの松岡聡センター長は「各主要分野で、突出して世界最高性能であることを示せた。富岳のIT技術が世界をリードする形で広く普及し、新型コロナに代表される困難な社会問題を多く解決していくでしょう」とコメントした>(以上「神戸新聞」より引用)



 理化学研究所(理研)が神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」の性能が計算速度ランキング「トップ500」をはじめ、スパコンの計算性能を示す主要4部門で世界1位になった、という。日本のスパコンが世界一になるのは2011年に2期連続1位になった先代の「京(けい)」以来9年ぶりだそうで、「4冠」を達成するのは世界のスパコンで初の快挙というから喜ばしい限りだ。
 しかも日本のスパコンは多量の電力を注ぎ込んで動かす力業で高速処理をする中華製とは異なる。もはや現在のスパコンで達成できる限界近くまで「富岳」は到達しているのではないかと考えられる。次世代のスパコンを開発するには「量子電算機」といった革新的な技術を導入しなければならないといわれている。

 スパコンは今後のAI技術の進歩には欠かせない。武漢肺炎のゲノム解析などが早く出来たのもスパコンに負うところが大きい。DNAの解読にもスパコンは欠かせない。もちろん高度にして様々な条件が副次的に影響を与え合う気象情報の処理などにもスパコンは必要不可欠だ。
 さらに物流ネットワークにもスパコンの役割が期待されている。鉄道の役割が見直されているが、往路だけでなく復路も有効利用するには物流の情報を一ヶ所で集中管理して、各運送会社が瞬時に請負い契約を結ぶ高度ネットワーク化が期待されている。

 もちろん軍事面でもスパコンの働きは欠かせない。軌道を変える弾道ミサイルが開発され、それに対応できる迎撃ミサイルを開発する必要がある。そしてミサイル迎撃のレーザー砲を運用するにも人が照準を視認してスイッチを押すのでは誤差が余りに大きくなる。当然、スパコンの出番となるだろう。
 気象予測の精度が上がれば、事前に降水量が推定できるようになり、雨が降る前にダムを放水して貯水容量を確保して洪水対策に役立てることも出来る。未来の人類にとってスパコンは必要不可欠な存在だ。その未来のために現在を生きる私たちは日本製のスパコンの性能向上を素直に喜びたい。

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