「桜を見る会」を徹底解明すべきだ。

<「桜を見る会」をめぐる問題で、野党の追及本部メンバーが10日午後、「前夜祭」が開かれた都内のホテルを訪れ、聞き取り調査を行いました。

 野党追及本部の聞き取り調査に対し、ホテルニューオータニの宴会担当者は一般論としながらも、見積書と明細書は7年間保存し、再発行にも応じる、まれにホテル名で領収書を出すケースはあるなどと回答。宴会の金額については、「値引きなどは曖昧な答えだった」ということです。

 「かなり総理が説明しておられることに無理があるなという感じがしますね。金額にしてもそうですし、領収書の件についても」(今井雅人 衆議院議員)

 また、野党側は、衆議院・内閣委員会の理事会に内閣府への質問書を提出しました。招待者名簿の電子データを破棄した際の記録を調査し、提出するよう求めています>(以上「TBS NEWS」より引用)


 ホテルニューオオタニが「桜を見る会」の前夜祭の宴会明細書を7年間保存している、というのは当たり前のことだ。なぜなら税務資料は七年間の保存が義務付けられているからだ。
 国民に対してはかくも厳しく徴憑類の保存を義務付ける国が、内閣府に限ってことなのか、公文書の「徴憑」に当たる招待客名簿を一年未満で破棄するという。こんな出鱈目の行政が許されて良いはずがない。

 招待客の名簿のない「桜を見る会」の事業実施報告書を国会は決算審議するのか。「桜を見る会」へ18,000人も出席したとしての5,000万円を超える公費支出ではないのか。その人数の根拠が出席者名簿ではないか。
 出席者名簿のない「事業報告書」を国会議員は審議できない、というのは当然のことではないか。内閣府は「桜を見る会」に支出した公費を担当したとする職員と写真等で確認できる政治家諸氏で負担して国庫へ戻すべきではないか。徴憑の一部とはいえ欠落した事業実施報告書で決算を審議など出来ない、というのは当たり前ではないか。

 これほどスッ恍けた政府と内閣府など見たことがない。それを許している与党国会議員も全員が無知蒙昧の類だ。そして「桜を見る会」にかまけていてはダメだ、と批判する評論家やコメンテータたち無知蒙昧の同類だ。公費が杜撰な使われ方をして、その徴憑を提出できない、破棄したというのを許して、いかなる国家行政を信用すれば良いのか。
 一事が万事だ。安倍政治の本質はこの程度のものでしかない。「ヤルヤル詐欺」を私たちは何度見てきたことだろうか。「拉致被害者は私の内閣で解決する(キリッ)」「北方領土返還を実現してロシアと平和条約を締結する(キリッ)」「日本を取り戻す(キリッ)」などと口から出任せの嘘八百に聞き惚れている安倍支持者たちがいることに驚く。

 何一つマトモに結果を出していることはないではないか。ただ例外は消費増税を二度にわたって実施して、確実に日本を衰退させていることだけは「亡国政治家」の面目躍如だ。消費増税が「国際公約」だと戯言を述べるのなら、どういう「国際」と誰が「公約」したというのか。日本にプラザ合意を迫って、日本経済を叩き潰した米国を中心とする「戦勝国クラブ」の面々との「国際公約」というのか。
 安倍氏は日本の首相ではなく、米国のポチ首相だ。軍産共同体が支配する米国にさえ忠誠を尽くしていれば首相の座はGHQ統治以来の米国支配下にあるマスメディアが守ってくれる。BSにより放送電波をオークション方式にする、などといって国民から数千万台ものアナログ・テレビ受像機を捨てさせた政策も大嘘だった。未だに日本のマスメディアによる寡占状態が続き、支配されたマスメディアが護送船団方式で日本国民を洗脳している。

 「桜を見る会」の闇を徹底して暴くべきだ。そこには安倍自公政権の政治の本質が隠されている。内閣府官僚による名簿破棄も含めて、なぜそうした国家公務員違反ともいうべき公文書破棄が決算委員会の審議を待たずにできるのか、納得できる説明をすべきだ。
 その説明を参考にして、国民は税務申告を行えば良い。もちろん税務申告の徴憑類は一年未満破棄が「有効」とされる。それで国家が成り立つのか、内閣府官僚たちの見解も聞きたいものだ。

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