古来より「治山、治水」が政治の主要課題だ。

国土交通省は13日、台風19号の影響で21河川24カ所で堤防が決壊したと発表した。国と自治体が管理する河川の計142カ所で浸水被害があった。同日午後4時時点の判明分で、さらに増える可能性がある。同省は引き続き、被害の全体像を調査し、対応にあたる。
同省によると、土石流や崖崩れなどの土砂災害は午後4時半時点で岩手県や福島県など1都14県で56件に上った。このうち土石流は6件、崖崩れは50件>(以上「日経新聞」より引用)


 古来より「治山、治水」が政治の要だった。それは現在でも真実だ。治山、治水を決して怠ってはならない。
 千曲川の堤防決壊の写真を見たが、決壊した堤防はいつの時代に築堤されたものなのか。土を積み上げた堤防に芯となるコンクリートか鉄骨は見当たらないようだ。つまり基本的に江戸時代に築堤されたものを、そのまま使っていたとしか思えない。

 河川は絶えず流れが運ぶ土砂で川床が浅くなっている。だから計画的な浚渫は欠かせない。そうしないと川底は浅くなり中州が出来て木まで生えてしまう。
 そうすると普段は問題ないものの、一旦豪雨に見舞われると河川断面が小さくなっているため排水能力が落ちていて、洪水の原因となる。そこに土を積み固めただけの堤防では水圧に耐えられず決壊する。

 しかし堤防にコンクリートや鉄骨の芯が入っていれば氾濫しても決壊はしない。ただ溢れた水が堤防を超えるだけで、ドット流れ込むことはない。それが住民の安全のためになる。
 しかし土を積み重ねただけの堤防では氾濫すればそこから堤防が崩れて決壊する。一度に大量の水が流れ込んで大惨事となる。

 そして治山はどうだろうか。杉などの針葉常緑樹は保水力に欠けるといわれている。ブナやナラなどの広葉落葉樹は保水力があって、地味を肥やすといわれている。杉などの単一植林を止めて、落葉樹などと複合植林に切り替えるべきと指摘されて久しい。
 同時に砂防堰堤を設置し、設置した砂防堰堤は定期的に埋まった堰堤の土砂撤去などの維持・管理を怠りなく実施していたのだろうか。「治山、治水」こそが治世の基本だという古来からの金言を現代の政治家たちはしっかりと認識しているのだろうか。

 安倍自公政権は政権発足時に「国土強靭化」などと勇ましいことを言っていた。しかし、実際はそうした予算を増強したと寡聞にして知らない。口先だけの「戦争オタク」が安倍自公政権の正体だ。予算がなければリボ払いでも米国製のポンコツ兵器を爆買いする。そして、国民は毎年のように「戦争」でではなく、「治山、治水」を怠った災害で命や財産を失っている。これが政治の責任でないと誰が言い切れるだろうか。政治は何のために、誰のためにあるのかを国民はもう一度問い直すべきだ。

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