旧態依然たる思考回路のネトウヨ。
<ジャーナリストの櫻井よしこ氏は3日、都内で開かれた改憲派の集会で講演し、「令和の時代、立派な日本国としての歩みをさらに強めなければならない。憲法改正なくして、わが国の本当の意味の再生はない」と述べた。発言の詳細は次の通り。
日本国憲法改正を推進するネトウヨの代表格・櫻井氏の講演記述文を一読させて戴いた。そこにあるのは「あやふや」な感情と、日本国民礼賛のあらしでしかない。到って情緒的な散文でしかなく、論理的な展開は皆無だ。
なぜ日本国憲法が「良くない」のか。なぜ改憲すべきなのか。それは安倍氏が断行した「解釈改憲」が憲法違反だから、その「解釈改憲」と乖離した憲法規定の方を「解釈改憲」に合わせようとするものでしかない。
まず安倍氏の「解釈改憲」は明白な「憲法」違反だ。いかに強弁しようと「集団的自衛権」は専守防衛とはいえないし、護衛艦の空母への艤装は攻撃兵器そのものではないか。
それは自衛隊の性格を一変するものだ。空母となった「いずも」に垂直離着陸F35Bステルス戦闘機を積載すれば立派な小型空母だ。同様の艦が他に三隻もあり、日本はたちまち世界でも有数の「空母保有国」となる。
日本は国家として何を目指すのか。世界平和を希求するなら、戦勝国クラブが演じている軍産共同体による利権獲得競争に加わるべきではない。一方の旗頭の米国の「同盟国」として自ら三下奴に成り下がるべきではない。
かつて植民地解放戦争を戦った先人たちを辱めないように、日本国民は誇り高く「世界平和」を希求すべきだ。そのためには戦勝国クラブに過ぎない、戦争を前提とした国家システムを温存した戦勝国支配の国連を脱却して、新しい国際機関を日本が提唱して設立すべきだ。
そこで、すべての核兵器や大陸間弾道ミサイルを無力化する「衛星レーザー砲」を人工衛星軌道上に複数配備して、旧態依然たる戦勝国クラブ諸国の核兵器や軍の移動を監視すべきだ。
世界でレーザー砲を開発できる国は日本を含めても少数国でしかない。しかも日本は人工衛星を打ち上げる優秀なロケットを有している。
レーザー砲は大容量の電気を必要とするが、そうした発電装置と蓄電コンデンサーの開発も、日本の科学技術なら荒唐無稽な話ではない。ネトウヨ諸氏の現在の東西対立の一方に加担するのを前提とする「日本賛歌」には到底賛成できない。それは戦争を前提とする話だからだ。
つまり彼らは旧態依然たる軍産共同体支配体制を前提としていることに気付いていない。彼らは戦勝国クラブ支配体制の先の大戦後の旧体制を容認している。古い思考回路そのままに、現憲法を安倍「解釈改憲」に合わせようとしているに過ぎない。
それが日本の伝統といえるのだろうか。古き良き日本の復活が「戦勝国クラブの利権合戦」の一方の旗頭の三下奴になることなのか。
有色人種で事実上唯一の独立国家だった日本を米国が潰そうと企てたのが先の大戦だ。国力に劣る日本は大空襲や原爆投下など国際法に違反する米国の悪辣さに大敗したが、植民地解放戦争は功を奏して戦後に世界の植民地は独立を果たした。その先人たちの労苦に報いることなく、米国の配下となり兵まで提供しようとは何事だろうか。安倍氏と安倍自公政権の所業を泉下の先人たちは歓迎しているだろうか。
◇
「(先の大戦の)敗戦のとき、私たちは日本国の国柄を根底から潰されてしまいかねなかった。皇室が廃止され、わが国の国柄が全く違うものに作り替えられるような危険が現実にありました。もし、そのようなことになっていたら、今の日本国はあり得ません。この危険を避けるために、先人たちは涙をのんで、本当に無理無体な占領政策を受け入れました。その筆頭が現行憲法です」
「だれが読んでも現行憲法は日本民族の憲法ではない。どこに日本の文化の薫り、伝統の片鱗(へんりん)があるのでしょうか。まったく別物です。それを承知でこれを受け入れました。そして、ようやくわが国は天皇陛下や皇族、皇室を存続させることができました。私たちは先人たちがどんな悔しい思いをして、今の憲法を受け入れたか。それを忘れてはなりません」
「にもかかわらず、(現行憲法制定から)70年以上がたった今、私たちは一文字も憲法を変えることができていません。あまつさえ、世の中には今の憲法で良いんだという声が、まだ半分近くある。先人たちがどんなに悔しい思いをしたのか。それだけでなく、どれだけ苦労して、敗戦のあの荒廃の中からわが国を守り通そうとし、そして、守ってきたか。この貴重な体験を本当に思い出し、今こそ令和の時代、新しく大和の道を歩もう。私たちは私たちなんだ。日本は日本なのである。立派な日本国としての歩みをこれからさらに強めなければならない。令和に込められたこの意味を、もう一度、日本国憲法の悲しくも悔しい歴史と重ね合わせて考えるべきときだと思います」>(以上「産経新聞」より引用)日本国憲法改正を推進するネトウヨの代表格・櫻井氏の講演記述文を一読させて戴いた。そこにあるのは「あやふや」な感情と、日本国民礼賛のあらしでしかない。到って情緒的な散文でしかなく、論理的な展開は皆無だ。
なぜ日本国憲法が「良くない」のか。なぜ改憲すべきなのか。それは安倍氏が断行した「解釈改憲」が憲法違反だから、その「解釈改憲」と乖離した憲法規定の方を「解釈改憲」に合わせようとするものでしかない。
まず安倍氏の「解釈改憲」は明白な「憲法」違反だ。いかに強弁しようと「集団的自衛権」は専守防衛とはいえないし、護衛艦の空母への艤装は攻撃兵器そのものではないか。
それは自衛隊の性格を一変するものだ。空母となった「いずも」に垂直離着陸F35Bステルス戦闘機を積載すれば立派な小型空母だ。同様の艦が他に三隻もあり、日本はたちまち世界でも有数の「空母保有国」となる。
日本は国家として何を目指すのか。世界平和を希求するなら、戦勝国クラブが演じている軍産共同体による利権獲得競争に加わるべきではない。一方の旗頭の米国の「同盟国」として自ら三下奴に成り下がるべきではない。
かつて植民地解放戦争を戦った先人たちを辱めないように、日本国民は誇り高く「世界平和」を希求すべきだ。そのためには戦勝国クラブに過ぎない、戦争を前提とした国家システムを温存した戦勝国支配の国連を脱却して、新しい国際機関を日本が提唱して設立すべきだ。
そこで、すべての核兵器や大陸間弾道ミサイルを無力化する「衛星レーザー砲」を人工衛星軌道上に複数配備して、旧態依然たる戦勝国クラブ諸国の核兵器や軍の移動を監視すべきだ。
世界でレーザー砲を開発できる国は日本を含めても少数国でしかない。しかも日本は人工衛星を打ち上げる優秀なロケットを有している。
レーザー砲は大容量の電気を必要とするが、そうした発電装置と蓄電コンデンサーの開発も、日本の科学技術なら荒唐無稽な話ではない。ネトウヨ諸氏の現在の東西対立の一方に加担するのを前提とする「日本賛歌」には到底賛成できない。それは戦争を前提とする話だからだ。
つまり彼らは旧態依然たる軍産共同体支配体制を前提としていることに気付いていない。彼らは戦勝国クラブ支配体制の先の大戦後の旧体制を容認している。古い思考回路そのままに、現憲法を安倍「解釈改憲」に合わせようとしているに過ぎない。
それが日本の伝統といえるのだろうか。古き良き日本の復活が「戦勝国クラブの利権合戦」の一方の旗頭の三下奴になることなのか。
有色人種で事実上唯一の独立国家だった日本を米国が潰そうと企てたのが先の大戦だ。国力に劣る日本は大空襲や原爆投下など国際法に違反する米国の悪辣さに大敗したが、植民地解放戦争は功を奏して戦後に世界の植民地は独立を果たした。その先人たちの労苦に報いることなく、米国の配下となり兵まで提供しようとは何事だろうか。安倍氏と安倍自公政権の所業を泉下の先人たちは歓迎しているだろうか。