そろそろ対米外交の不均衡さに日本国民は真摯な怒りを覚えるべきだ。
岩国市に厚木基地から空母艦載機が移駐して来る。厚木基地は東京の真ん中にあって、人口密集地上空を艦載機が訓練の行き帰りに通過するため、真夜中でも爆音で安眠を脅かされていた人が多かったのではないだろうか。
岩国基地へ移駐して来ると九州沖に空母を航行させて着艦訓練を行うという。夜間訓練が終わって岩国基地へ帰還するのは真夜中になるそうだ。ジェット戦闘機の爆音に岩国市民が安眠を阻害される事態になるのではないだろうか。
しかし日米安保条約で日本に駐留する米軍に空母が必要なのだろうか。日本政府は思いやり予算で米軍の兵士の給与以外をすべてを負担しているが、空母の維持費用は膨大なものになるのではないか。
米軍の空母は日本を防衛するのに必要なのだろうか。トランプ氏が米軍の駐留経費をもっと日本は負担すべきだと主張しているが、それなら日本の防衛に直接関係のない、米国の世界戦略で日本の基地を利用しているだけの経費を厳密に洗い出して、トランプ氏と議論すべきだ。
出来るなら、米軍は日本から撤退して欲しい。日米安保条約は必要ない。日本の防衛は日本国民が担うべきものだ。だからといって核武装は不要だ。
核兵器を使用すれば世界が終わる。日本はあくまでも通常兵器で国家と国民を守るべきだ。もちろん米国の核の傘など不要だ。
ためしに、実際に核の傘が必要な事態を想定してみると良い。日本を滅ぼそうと思えば核兵器を使用するまでもない。日本海側に乱立する原発を破壊すれば済むことだ。
日本の国家と国民を守る、という気概を持つなら原発は直ちに廃止して放射能汚染源を撤去することだ。原発の建屋に使用済み核燃料棒をプールしている現状では原発建屋をロケットランチャー程度の武器で破壊されてもアウトだ。原発建屋がいかに脆弱な作りかは福一原発の爆発の際に国民周知のことではないか。
米軍の空母は日本の防衛には不要な代物だ。ましてや着艦訓練は米国本土でやってもらいたい。そろそろ日本国民は米国政府にバカにされ切っている実態に腹を立てても良いのではないだろうか。