すべての自動車にドラレコ設置を義務付けよ。
急減速の影響で、2人の乗用車は衝突。ほかに3台が絡む多重事故となったが、けが人はいなかった。高速隊は、高速道路上での急減速が重大な被害につながりかねない極めて危険な行為と判断、暴行罪を適用した。
高速隊によると、男は「後続車が停止するほどの減速をした覚えはない」と容疑を一部否認している。
逮捕容疑は昨年11月4日午前9時半ごろ、愛知県岡崎市本宿町の東名高速上り線で乗用車を運転中、前を走っていた会社員の車をあおった上、急減速しながら会社員の車の前に割り込み、会社員に急停止させ、多重事故を引き起こした疑い。
男があおり行為をする直前、会社員の車が車線変更し、男の車の前に入った。男は会社員の車との車間距離を極端に詰め、約4キロにわたってパッシングしたり蛇行運転をしたりしていた。付近は片側2車線でほぼ直線だった。
高速隊は、事故車両などのドライブレコーダーの映像や目撃情報から、男のあおり行為や急減速を認定した。
神奈川県の東名高速で昨年6月、あおり運転が原因で夫婦が死亡する事故があり、社会問題化。警察庁は今年1月、あおり運転に対しては、危険運転致死傷罪(妨害目的運転)や暴行罪など、あらゆる法令を駆使し厳正な捜査を徹底するよう全国の警察に指示している>(以上「日経新聞」より引用)
危険運転が後を絶たない。東名高速道路で追い抜かれたことに反応して19才の大学生が4㎞にわたって煽り運転を行い、路側帯から追い抜きざまに急停止して追突事故を起こさせている。
高速隊は「高速道路上での急減速が重大な被害につながりかねない極めて危険な行為と判断、暴行罪を適用した」という。だが暴行罪では余りに軽過ぎないだろうか。未必の故意に当たる「殺人未遂」で逮捕が相当ではないだろうか。
自動車は重さが1.5tから2tもある鉄の塊だ。それが疾走すること自体で「凶暴性」を秘めているが、その凶暴性が牙を剥いて襲い掛かったとしたら「暴行」では済まないだろう。
すべての車に自動運転装置の義務付けを急ぐとともに、飛行機のフライトレコーダに相当するものとしてドライブレコーダを義務付けるべきではないだろうか。それも運転者やディーラーなどで勝手に消去できないドライブレコーダを設置して、無謀運転もさることながら轢逃げなども自車でレコーダにキッチリと証拠が残るようにすべきだ。
公道を走る自動車は当然公的な責任を負っている。自動車は自分の所有物であると同時に公共的存在という側面があることを運転者に認識させる必要がある。
私もハンドルを握るドライバーとして、最近気になるのは方向指示器を出さないで曲がる車を散見することだ。また信号などで停止した後に走り出して、いきなり曲がる直前に方向指示器を出すドライバーもいて、ドキッとさせられる場面が多いことだ。
高齢者に免許返納を勧めニュースが多いが、実際に街を運転していると危ないと感じるのは高齢者だけではない。煽り運転などの危険運転として逮捕されるのは若者ばかりだ。