安倍氏をヨイショすればテレビに登場出来て何かと好都合なのか。

 私は夏野剛という人物は全く知らない。しかし偶々視聴した「バンキシャ」という報道バラエティーに出演していたので知った。かなりいい加減な人物だという感想だ。
 なぜならG7に出席した安倍氏がメリケル氏に次いで長い経験とトランプ氏との交誼を使って、トランプ氏がG7会議を空中分解しかねない「保護主義に反対する」という文言に頑なに反対していたのを安倍氏が説得したというニュースに「さすがはG7経験の長い安倍氏だけのことはある」とヨイショしていたからだ。

 トランプ氏が「米国ファースト」と主張するのは決して間違っていない。しかし彼は何を勘違いしているのか、米国の関税が低いから日独車が米国に入っている、と主張して「不公平だ」というのは彼の不勉強以外の何ものでもない。
 日本に輸入される米国車の関税は0%だ。その反対に米国に輸入される日本車は乗用車で2.5%、ピックアップトラックでは19ないし25%と高関税を課されている。トランプ氏は優秀な補佐官を採用すべきだ。さもなくば世界で無知ぶりを嗤われるだろう。

 しかしトランプ氏の「米国ファースト」は正しい。米国がグローバル化に背を向けて「移民を制限する」というのは正しい。日本もいつの間にか移民数で世界第4位になってしまった。安倍氏のグローバル化政策が日本社会の未来に飛んでもない負担を強いようとしている。
 欧州諸国が軒並み10%前後の移民を抱えて、異種文化を国内に包含する労苦に軋みを生じているさなか、日本も欧米諸国に倣って移民国家になろうとしている。既に230万人もの外国人を受け入れているが、それらの多くは「技能実習生」や「留学生」だが、彼らの多くは帰国せず日本に居つくのみならず、家族まで呼び寄せる傾向がある。海外友好もいい加減にしないと軒を貸して母屋を取られかねないことを肝に銘ずべきだ。

 夏野剛氏はそうした深刻な事態に直面している日本のグローバル化、つまり小泉・竹中が強力に推進した「構造改革」とその弟子にあたる安倍氏の「構造改革」がいかに日本社会を破壊してきたかを知るべきだ。
 保護主義がなぜ悪いのか。それよりもブロック経済の方がブロックされる側にとっては深刻ではないだろうか。第二次世界大戦は日本が米国主導のブロック経済により制裁を受けた。それも到底受け入れ難い「ABCD包囲網」という「石油や鉄鋼」などの軍需物資を徹底して締め上げられた。それが故、戦後に米国議会の公聴会で証人として呼ばれたマッカーサー氏が「日本の戦争は自衛のための戦争だった」と証言している。

 G7は欧米列強が徒党を組む会議ではないはずだ。世界の平和と安定のために「先進諸国」の首脳が一堂に会して話し合うもののはずだ。
 そこで「米国ファースト」が良くないだとか、関税自主権を認める「保護貿易」が良くないだとか議論して何になるというのだろうか。安倍氏はロシア制裁破りをした前科がある。その当人が北朝鮮への制裁を声高に叫んだところで、北朝鮮の脅威に震えているのは日米韓の三ヶ国だけだ。日米のお家の事情を話されても困る、というのが欧州諸国の本音だろう。彼らの多くは北朝鮮と国交を結んでいる。

 そうした考証もなく、安倍氏をヨイショする夏野剛氏を私は醜い幇間だと認定するしかない。こうした輩がマスメディアに雨後の筍のように登場しだしたのはなぜだろうか。そういえばその番組は読売新聞系列の日本テレビだったか。


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