大統領就任式に参集した観衆がオバマ氏は180万人でトランプ氏は25万人と旧政権を持ち上げるマスメディアの見識のなさ。
大統領就任式に参集した観衆がオバマ氏は180万人でトランプ氏は25万人と旧政権を持ち上げるマスメディアの見識のなさにはホトホト情けなくなる。それほどオバマ氏が米国民の支持を得ていたのなら、なぜ後継者と目されていたヒラリー氏が退破したのだろうか。
そして日本にとってオバマ氏の8年間は何だったのか、という検証報道が一切ないのも不思議といえば不思議だ。マスメディアはトランプ氏の当選に茫然自失して言葉さえも失っているというのだろうか。
トランプ氏が当選したのは2008年だ。翌2009年一月に大統領に就任した。当初の政権は自公政権だったが、扱いは極めてぞんざいなものだった。そして民主党政権になってから、鳩山氏とは禄に会おうともしなかったし、あったとしても昼食会なしの昼の休憩時間に10分程度会っただけで共同記者会見もない、という一国の首脳に対する態度とは到底言えないものだった。
安倍氏が政権を取ってからも、オバマ氏は安倍氏を決して手厚くもてなしはしなかった。そこでいかなる「売国」的な提言が安倍氏からなされたのか、米国議会で演説する、という栄誉を賜って安倍氏はいよいよ隷米を露にした。
その代表的な政策がTPP参加と、憲法違反の「戦争法」の強硬成立だった。日本が普通に世界のどこでも戦争できる国にして、米国は戦場から退くというオバマ氏の世界戦略に自衛隊を安倍氏は組み込んだ。
TPPは日本を丸ごと米国の1%に貢ぐ政策で、日本の富と国民の未来を米国に捧げるものでしかない。それと歩調を合わせるように小学校から英語教育の義務化を導入した。正しい日本語も碌に話せない子供に英会話を教えてどうするというのだろうか。
英会話は「自動翻訳機」に任せれば良い。英会話にしても、いかに論理を組み立てて相手に伝えるべき教養豊かな内容を持つかが問われるべきだ。「ハーイ、ハロウ、ボブ」などと言ったところで何にもならない。
日本国民なら世界の何処へ行こうが、日本語で挨拶すれば良い。自動翻訳機が翻訳してくれる。国際化とは英語を話すことではない。日本の主張を堂々と行い、対等の立場で協調していくことだ。
オバマ氏が大統領であった8年間の約半分以上の間、日本は安倍氏が首相だった。その期間に日本国民は貧困化し格差が拡大した。オバマ氏と安倍氏が支配してきた4年有余は日本にとって良い期間ではなかった。そのことを忘れてはならない。
間違いなく、安倍氏はジャパンハンドラーたちが突きつける米国の要請通りに政治を行ってきた。その結果が悪ければ、国民は次の選挙で米国民がトランプ氏を選んだように、小沢一郎氏を中心とする野党連合に政権を託すべきだ。