海江田氏は「包羞忍恥」と心境を詠んだそうだが、
海江田氏は「包羞忍恥」と心境を詠んだそうだが、どのようなことを羞しいと思い、どのように恥を忍んでゆくつもりなのだろうか。ただ中国の故事に由来して引用しただけなら、その由来の主人公のように自ら命を絶たなければならないだろう。
そうでなく羞を包み込むのは「有権者との約束を違えた」政治家としてあるまじき羞でなければならず、恥を忍ぶのは「マニフェスト違反を覚悟で選挙に臨むという飛んでもないことを仕出かした」恥を忍ぶことでなければならないはずだ。
つまり99%の国民の側に立つ政党であるべきはずが、いつの間にか官僚に籠絡されて1%の利益代表の政党に成り下がり、同類の自公と「野合三党合意」を取り付けてまで「消費増税」を決めたことだ。そうした民主党の愚挙を恥ずべきであって、相次ぐ選挙で大敗したのは当然の帰結に過ぎない。
選挙の大敗を恥ずべきではなく、選挙で大敗すべく2009マニフェストを反故にした政治姿勢を恥ずべきだ。すべてはそこを出発点にしなければ、民主党の再生はあり得ない。ただ徒に党勢衰退と分裂を招くだけだ。