外国人観光客の増加に腐心するより、国民の国内小旅行に腐心せよ。
国は外国人観光客を呼び込もうと必死のようだが、あまり感心できない。日本を外国にも良く知ってもらうために外国人観光客を呼び込むために新しい施策が必要だというのなら、世界各国に駐在させている外務省の大使館や領事館は一体何をやっているのだろうか。
日本の良さを知ってもらうのは必要かもしれないが、それで多くの外国人が日本に長期滞在するのは問題だ。既に長期滞在外国人230万人の内一位は朝鮮人60万人を抜いた70万人の中国人だという。
私事ながら、まだ子供が幼い頃に家族で九州を旅行したことがあった。ある宿で夜遅くまで騒ぐ団体客があって、大変迷惑に思ったことがあった。それは外国人観光客だったようで、翌朝食のバイキングでも外国人団体客の横暴な振る舞いにせっかくの家族旅行が台無しになったことがある。
なんでも外国人観光客を呼び込むのが良いという動きには賛成できない。むしろ日本国民に国内旅行を勧めるべきだ。想像以上に日本国民でも日本の名立たる観光地を訪れたことがないものだ。国内周遊割引券などをJRは充実すべく、外国人観光客の呼び込みよりも政府が国内業者を助成する方が良い。
テレビでもタレントが全国各地を案内し、各地の方言や郷土料理を紹介している。そこへ行ってみたいと思う日本国民の腰を上げさせる政策こそ必要だ。
かつてJRも三都物語やディスカバリー・ジャパンなどと国内観光客を乗車させようと張り切っていた。そうすれば地方の鄙びた観光地が息を吹き返すだろう。世界的に知名度の高い観光地は放っていても良い、もっと地方の観光地をそれぞれの都道府県は全国に発信すべきで、政府もその方向で政策を立てるべきだ。