鹿児島県知事の見識を疑う。
上海に「研修旅行」と称して1000人の職員を派遣し、鹿児島・上海航空路線の存続を図る、という鹿児島県知事の見識を疑わざるを得ない。そのために1億円を超える補正予算を計上し、職員を上海へ派遣して何を研修させようというのだろうか。
たとえ鹿児島・上海の航空路線が廃止になって、何がどれほど困るというのだろうか。福岡から上海直行便は出ているし、福岡まで新幹線が開通している。それらを利用すればそれほど困ることもないだろう。
鹿児島県知事は1億円という金額がピンとこないほどの高額所得者なのかもしれない。一般国民にとって1億円といえば大金だ。それだけの予算があれば学校図書がどれほど買えるか、旧式の義務教育施設のパソコンがどれほど新型に置き換えられるか。
教育現場を子細に県知事は見て歩いたことがあるのだろうか。体育館の運動器具に古いモノはないか、古いサッカーゴールポストを使用していて、転倒して児童生徒に怪我を負わす危険なものはないか。教育現場で何度も起こっている事故を改善する方途に1億円は些細な金額ではないはずだ。
さすがに県議会議員から上海旅行を取りやめてはどうかという意見が出されているが、鹿児島県知事は取り下げる気はないという。それなら鹿児島県民が知事を選挙で交代させるしかないだろう。