行政は平気で嘘をつく、もしくはトリックで国民を誤魔化す。
官僚たちが公正無私と思わないことだ。官僚たちは自分たちの利権のためなら平気で嘘をつく、もしくは誤魔化して恥じない。
全国の原発を廃炉にする費用が巨額に上り、原発停止は現実的でないとの論を張っていた。しかし国会議員の「即時脱原発」を求める「ゼロの会」の試算によると1兆7千億円に過ぎないことが判明した。
これまで国は廃炉引当金の不足など損失だけをとらえ約4兆4千億円としていたが、今回の試算では原発の新たな規制基準に適合させるための設備投資や、維持・管理にかかる費用を差し引いた結果大幅減となったのだ。
当然廃炉にする原子炉に新基準による設備投資や維持・管理費が必要ないことは分かり切っていることだ。しかし官僚たちは平気で計上して廃炉費用を巨額なものと誤魔化していた。
本来ならマスメディアが逸早く官僚たちの誤魔化しを見抜かなければならないのだが、この国マスメディアに望むべくもない。せめて記者会見で合計された数字を聞いて納得するのではなく、積算過程を聞き出していれば「ゼロの会」が苦労することなく新基準の安全基準適合後の「再稼働」よりも現状で「脱原発」する方が安上がりだと分かっていたはずだ。
そうしたカラクリが他の案件でもないか、マスメディアを頼りに出来ない国民は「素」の数字を掴む努力をしなければならない。それがこの国の最大の不幸だ。