復興支援を食い物にしたNPO法人とは
北海道に本拠地を置くNPO法人が岩手県山田町にやって来て、復興支援事業だと称していかがわしいインチキ事業に2年間で12億円もの補助金を冗費したという。そのNPO法人の代表は岡田某と称する34才の若造だという。町のしかるべき連中がそのようないかがわしい若造の口先三寸にコロリと騙されて12億円もの復興補助金を支出したというのは何とも解せない。
東日本の被災地には全国からボランティアが何万人と駆け付けている。彼らは無償どころか交通費は自腹でボランティア活動に汗を流しているのだ。その反面、誰が見ても詐欺師だというしかないNPO法人が12億円もせしめて放蕩三昧を極めているというのは納得いかない。
この国は魔法の杖があるのか、官僚が関与すると高コストになる。NPO法人は損益ゼロを目指すはずが利権団体、とりわけいかがわしい連中が大挙してNPO法人登録して、行政の下請け仕事の外注委託をこなしている。
行政もNPO法人に外注委託した事業費を以て「コレコレの金額の事業を実施した」と議会報告するのだ。実は外注委託の伝票を切っただけのことなのだが、いかにも仕事をしたかのような顔をして報告する。その実態が余りに酷く、外部へ漏れる事態となったのが今回の山田町のNPO法人に委託した12億円の復興事業だ。
実態はハーフショウやダイビング研修もどきの水遊びと、専門家が検証するまでもなく、復興事業とはほど遠いフザケたものだ。それを山田町の町長や議会はどのような審議を経て予算執行したのか、キチンとした説明をすべきだ。彼らは少なくとも学識経験で一般町民よりは秀でているはずだ。その見識の欠片を示す時は「今でしょう」。それが出来ないようなら役立たずとの自己批判と共に辞職すべきだ。