領土主張の「調整室」を設置するとは。
安倍政府は竹島や尖閣諸島の領有権を発信するために「調整室」を設けるという。何でもかんでも官僚は自らの組織肥大化に利用する。なぜ当たり前の権利を主張するのに「調整室」が必要なのか不思議でならない。
外務官僚たちは中国や韓国に対して「これは日本の領土だ」と主張してこなかったのだろうか。総務省は地方交付税の算定基準の一つとして離党を勘定に入れているはずだが、そのさい韓国に対して「竹島は日本のものだから撤退してくれ」と一度も申し入れていないのだろうか。
官僚とは不思議な組織だ。政府は竹島や尖閣諸島は日本固有の領土だと統一見解を出しているのなら、あらゆる公式文書や公式地図に尖閣や竹島や北方四島は日本領土として表記されていなければならない。それを諸外国にプレゼントすれば良いだけではないだろうか。
従軍慰安婦に関しても、外務省は韓国の日本大使館前に設置された像に対して正式に抗議して撤去を申し入れているのだろうか。そうした行為もなくただ「友好関係」を維持したいとするのは愚かとしか言いようがない。
官僚たちは日本国の最大利益を目指して働いているのではないだろうか。それが「調整室」がなければ「尖閣」や「竹島」は日本のモノだ、と叫び声一つ上げられないというのはいかにも情けない。そして官僚たちを督励するのではなく「調整室」を設置する山本一太氏はテレビでは機関銃のように相手の発言を遮ってでも出しゃばるくせに、中国や韓国に対しては沈黙しているのだろうか。無駄な税金を使わないで一太氏がボイスオブジャパンのマイクの前でのべつ幕なしに喋れば良いだけではないか。