対外収支が連続赤字だというが、
二か月連続で対外収支が大幅赤字を計上したというが、その要因で直ちに「火力発電所」稼働の燃料費を上げるのはいかがなものだろうか。いかにも原発を停止しすれば対外収支が赤字になるかのような報道は戴けない。
すべての原発を停止すると燃料費が3兆円余り余分にかかるというのは本当だろうか。それにより対外収支の赤字が増えるし、電気料金も値上げせざるを得ないという。
世界に冠たる電気料金の高さを誇る日本だが、世界には原発のない国で日本より電気料金の安い国は幾らでもある。日本の電気料金がなぜ高いのかを、まず論じる必要があるのではないだろうか。
CO2削減のために原発を稼働させるべきとのバカげたCO2削減取引のマネーゲームに乗せられた議論は影をひそめつつあるが、未だに大真面目な顔をしてCO2温暖化説を主張するテレビ出演者がいるのには驚く。
原始地球は溶鉱炉のようだったが、それがなぜ冷えたのか。地球は何度も寒冷期と温暖期を繰り返し、海進・海退を繰り返してきた証拠は地層にくっきりと残っているが、CO2が原因だという証拠はない。むしろ有史以来CO2は減少し続けていて、その方が問題だという学者がいるほどだ。
光合成植物の誕生によりO2が地球大気に放出されるまで、大気のCO2濃度は現在よりも遥かに高濃度だったことが判明している。それでも何度もの氷河期が存在した事実をCO2温暖化犯人説を唱える似非科学者や似非文化人たちはどのように説明するのだろうか。
断わっておくが、省エネに反対するものではない。むしろ大いに効率のよい燃焼炉を研究する必要があると思っている。
それでも人類の生存に災いをもたらす恐れのある原発は直ちにすべて停止すべきだ。それで大停電が起こるとすれば、人類の破滅よりもその方を選択すべきだ。
日本の電気料金の高い原因は地域独占会社システムによる電力各社の高原価体質にある。火力で消費する石油や天然ガスの価格が国際相場とかけ離れて高いのはなぜなのか、政治家は国会で経産省官僚をトコトン問い詰めるべきだ。
対外収支が赤字に転落したのは原発を停止して火力発電に切り替えたからだ、といわんばかりのニュースの伝え方に潜む原子力ムラの圧力を感じる。実に不適切な解説報道だと思うが、日本のマスメディアの偏向ぶりには辟易している一人だから別に驚きはしないが、国民の多くがテレビ報道が正しいと思い込んだら世論誘導が結果としてなされるのではないかと危惧する。一人でもこのブログを読んで頂き、テレビ報道のすべてが正しくはないのだと知っていたたければ幸いだ。