1948年に成立した中共政府が「中国は3000年に一度の局面に直面している」とは悪い冗談なのか。
中国共産党幹部の最高養成機関である中央党校の機関紙・学習時報はこのほど、中国はいま、「3千年に一度の変局に直面している」と明言した。同文章で「中国社会の深刻な問題点として▼社会の道徳体制の崩壊、イデオロギーの破綻、主流価値観の欠如▼近視的外交になっており、包括的な視野・戦略や具体的な道筋に欠け、国際情勢の変動を有効に利用できていない▼政治改革と民主化発展の停滞、などと分析した。そして、中国はいま、「3千年に一度の変局に直面している」と警告したという。
なお同校は共産党中央委員会に直属し、次期最高指導者とされる習近平氏が校長を務めている。<以上「大紀元時報」引用>
いうまでもなく中国は日本と違って一貫した民族による国家支配体制が続いてきたわけではない。たとえば清時代は満州族による漢民族支配であって、清国の間にも中国の文化や思想が連綿と続いていたわけではない。頭髪にしても満州族の風習である辮髪が行われた。秦の始皇帝は徹底した「焚書坑儒」により中国全土から孔子の儒教を一掃した。だから最も孔子の学問が根付いているのは日本だといわれているほどだ。
中国は余り根拠のない大言壮語をしないことだ。GDPは確かに日本を抜いて世界の第二位になったが、それは日本の十倍以上の13億もの人口の成せる業であって、それほど威張れることではない。
中国では国民を餓えさせなければどの政権でも了とする国民性がある。しかし国民が餓えると忽ちその政権は別の勢力に代わられ、政権にあった人たちは根こそぎ追放されるか虐殺されるのを常としている。だから織田信長氏の末裔や徳川氏の末裔などが国内で平穏に暮らしている日本とは根本的に異なる。
国家観において、韓国も中国と似ている。だから歴代大統領は任期を終えると悲惨な目にあう。日本の常識で測れない特異性が中・韓には存在する。しかし「反日教育」まで中・韓の特異性とはいえない。それらは政府指導者たちの狡猾な国民支配手法に他ならない。