公的政治資金は党所属ではなく政治家に帰属させよ。
小沢氏とその仲間が民主党を離党するに際して、民主党は分党の手続きを取らなかった。つまり分党の手続きを取れば国費として投じられている政党助成金の小沢氏たちの取り分を案分して新党へ移管することができるというのだ。しかし、民主党が分党に応じなければ小沢氏とその仲間は裸で出ていかなければならないされているという。
おかしくはないだろうか。政党助成金は政党に属する国会議員の数で総額を案分してそれぞれの政党に交付されている。しかしその政党所属国会議員の数の認定は前年末の時点だという。なぜ毎月末で計算しないのだろうか。それほど政党は固定的で政治家は流動的でないと規定しているのだろうか。
大政党が勝手に政党から所属議員が離党しないようにそうした取り決めをしたのだろうが、政党とは服のようなものだ。合わなくなれば調整しなければならないし、調整が限界に達すれば新調しなければならないだろう。その都度、既成政党が所属議員の分までポケットに入れて知らぬ顔を決め込んでネコババするというのも変な話だ。なぜ潔く分党に応じないのだろうか。
民主党は小沢氏たち仲間の方が本来の2009マニフェストを守るべきとする民主党で、野田首相とその執行部は自民党野田会派というべき存在でしかない。似非民主党が政党助成金を手にして、真正・民主党が裸で出ていかなければならないとは矛盾に思うのは私だけだろうか。