党内手続きは済んでいるのか。
未明まで議論沸騰していたのを、前原氏が打ち切った、あの議論を「党内手続き」だというのだろうか。それとも増税を掲げて代表選を勝ったから、野田氏が「消費増税」に突き進んでも良い、というのだろうか。いずれにしても安住氏が「党内手続きの済んだ消費増税に党員が反対したら、どうなるか知っているのだろう」とは、何とも傲慢な物言いではないだろうか。
それなら民主党はいつ2009マニフェストを反故にすると「党内手続き」を踏んだのだろうか。国民との選挙公約は党代表選で内輪の国会議員の離合集散だけでおざなりに決めたモノとはわけが違うはずだ。
安住氏は一体いつの間に偉くおなりなのだろうか。小沢氏に「反対コイタラどうなるか、知っているのだろうな」と恫喝するとは、さすがは財務相だけはある。国会議決も経ず、閣僚会議も経ず、IMFに600億ドル拠出すると約束できるのだから、大したものだ。
こんな逆上せ上った閣僚を抱える野田内閣は直ちに倒閣しなければならない。それとも安住氏はNHK社員時代に現場から経済問題を徹底して勉強し、「デフレ下の増税は適宜を得た政策だ」との確信を持つに到ったとでもいうのだろうか。円高対策よりも増税宣言して「円高誘導」する方が国内産業基盤を強くして明日の日本経済に資すると判断したのだろうか。バカも休み休み言うものだ。