「推定無罪」の原則を踏み躙る憲法違反だ。
民主党幹事長輿石氏の発言とも思えない。輿石氏は「教職員組合」から推薦されている教員ではなかっただろうか。それなら人一倍憲法に精通しているはずだ。岡田元幹事長の決定した「起訴されれば党員資格停止」とは政治家が検察権力に膝を屈したということではないだろうか。それを覆して小沢氏の「有罪決定」まで政治家にいかなる懲罰も与えないという、国民の代表者たる政治家の誇りを取り戻すのが輿石氏の仕事ではなかっただろうか。
起訴されれば被告人と呼ばれるが、被告人には誰でもなりうる。特に摩訶不思議な、実態不明な検察審査会で二回の「強制起訴」議決が出れば、市民感覚で起訴できるようになったから、この国は何でもあり、状態になっている。第五検審会は小沢氏に関する審議の議事録開示どころか、怪しげな「平均年齢構成」の委員の個別的年齢資料すら開示を拒否している。
政治家なら国会で第五検審会委員の旅費日当の執行資料の提出を求めるべきだ。国民は司法当局が第五検審会で「幽霊会議」を行い、勝手に議決と称する創作をやったのではないか、つまり第五検審会起訴は審議議決の名を騙った司法当局による自作自演ではないかと疑っている。これは法治国家日本にとって由々しき重大事だ。
「無罪になれば処分は撤回する」とは輿石氏は小学生以下の頭脳なのだろうか。この国で何が起こっているのかすら関心のない、政争明け暮れ名誉欲ボケ国会議員に仲間入りしたのだろうか。