年金財源に国債を発行するのなら、
まずは年金に存在する莫大な格差を是正する必要がある。片や優雅に毎月のように旅行できる高額な年金を手にする人たちがいる半面、片や年金だけでは到底暮らせない人たちがいる現実は何とも不合理だ。いかに厚労省官僚が説明しようと年金が老後の生活保障であるなら、暮らせない年金制度の存在を放置しているのは「文化的で最低限の暮らし」を送る権利があると定める憲法に抵触している。憲法違反の年金制度を続けて、自分たち公務員共済のお手盛り状態を続けることにどれほどの正当性があるというのだろうか。
まずは年金の格差是正を早急にしなければならない。それも職種によって税の投入割合が極端に異なる構造的な格差は即座に徹底的に廃止しなければならない。老後にまで元公務員か、元サラリーマンか、元自営業者か、で天と地ほどの差別を受けては敵わない。もっと緩やかな支給曲線にすべきではないだろうか。