日韓関係で、韓流ブーム以前と以後と何が変わったか。
NHKが韓国ドラマを放映したことが切っ掛けとなって、韓流ブームなるものが湧き起った。韓国芸能界のありようから韓国であまり稼げないタレントたちは日本芸能界での売り込みに躍起となり、果たしてうまく韓流ブームに乗って荒稼ぎしているようだ。
それはそれで民間交流だと言えばそれまでだが、準国営放送たるNHKが音頭を取ることはなかったはずだ。国内には下積みを重ねているシナリオライターや役者の卵はゴマンといる。そうした人たちに機会を与えるのもNHKの役割ではなかっただろうか。それを韓国芸能社の手先のように韓国ドラマを買い取って放映する必要があったのだろうか。
しかし韓流はこの国に定着してしまったようだ。そのことにより「日韓相互理解」が深まって竹島不法占拠の解決に役立っているだろうか。日本の主権と国内問題に属する教科書や靖国参拝などを論う、バカなことは終息しただろうか。
民間交流と外交関係とは別物だ。たとえば露国に対していかに民間友好を促進しようと北方四島は帰って来ない。領土問題が武力行使以外の方法で解決するのは皆無に等しい。沖縄返還は国際社会では非常に稀なケースだ。
日韓関係を良くしようと思うのなら、堂々と相手の非を指摘することだ。相手もこちらの非を指摘すれば良いし、そこに合理性が認められなければ堂々と言い返せばよい。それで壊れる関係なら最初から親善関係など結ばないことだ。良くしてあげたことまでも当然だと言って更に要求してきている。辞を低くしてまで付き合う必要があるのだろうか。
韓流ブームは日本にとって仇花でしかない。何ら得るものはないし、日本の若手役者たちが活躍できるだろう舞台を狭くしているだけだ。