国会招致で何を聞くというのか、知りたいなら石破氏は公判を傍聴してはどうだ。
国会は立法の府だ。石破氏は何を勘違いしているのだろうか。国会議員に付与されている弾劾裁判権をまさしく行使すべき時が訪れている。マトモな国会議員なら司法当局の「推認」に次ぐ「推認」で同僚議員を有罪とした裁判官を招致して聞くべきではないだろうか。
小沢氏は他の議員なら「訂正印」で済むような収支報告書の「記載ミス」という犯罪で「被告人扱い」にされている。この不合理にして不公平な、特定の国会議員を標的としたとしか思えない司法当局の権利行使に対して、欣喜雀躍して「小沢氏は説明しろ」と騒ぎ立てるのはガキ以下の見識というしかない。
小沢氏の遭遇した捏造事件「陸山会」事件はあまりにも多くの人たちが立場は違えど評論し尽くし、何もいまさら聞くまでもないだろう。それでも聞かなければならないことがある、というのなら石破氏の頭脳は相当お粗末というしかない。しかも公判で石破氏の考えうること以上の攻防がなされるわけで、毎回公判を傍聴した方が国会でおざなりに聞くよりも余程身に入るだろう。もっとも小沢氏を国会に招致して小沢氏の名誉を傷つけようとする魂胆だとしたら、国会の利用目的が不純だといわざるを得ない。
国会議員なら今年になってからだけでも財務省の不適切な通貨政策により外為特会で35兆円もの損失を出したことを放置する方が悪質ではないだろうか。国民にとって何が大事で何を為すべきかを考えるのが政治家の本分で、ここで小沢氏を批判すれば拍手喝采を大マスコミから受けるだろうと考えるのは下種そのものだ。まさしく、石破氏はその程度の政治家だと自ら暴露しているのだが、本人は知る由もないようだ。