野田首相はおろか閣僚も靖国参拝しないと決めたという。
野田首相はおろか閣僚も靖国参拝しないと決めたという。何という愚かな取り決めをしたものだろうか。しかも野田氏はA級戦犯は存在しない、と極めてまともなコメントをしていたではないか。それならこの国を守るために戦火に散った人たちの御霊を敬うのは至極当然のことで、一国の首相として軽々に「参拝しない」と決めることではない。
隣国でもとりわけ中国と韓国に配慮したのなら余計なことだと言いたい。そうしたバカな配慮が国益を著しく損なってきたことを反省すべきだ。そもそもこの件は朝日新聞が靖国神社にA級戦犯合祀されていると隣国に使嗾し、参拝することが隣国の友好感情を逆撫ですると決めつけたのが出発点だ。それに驚いた当時の中曽根首相が参拝を取りやめたことで「靖国参拝」が外交カードになってしまった。中曽根氏が「国のために命を捧げた御霊を敬うのは当然のことだ」と言って、堂々と参拝していれば何でもなかったことだ。
米国の建国独立戦争で命を落とした戦士の墓のあるアーリントン墓地に英国首相が米国を訪れると献花するのを良く目にする。米国の独立戦争で戦った相手国は主に英国だ。それでも彼らは米国大統領がアーリントン墓地に参拝するのはけしからん、と言わないばかりか英国首相も献花する。それが大人の外交というものだ。
野田氏はもっと逞しい泥鰌かと思ったが、何のことはない泥の中に身を潜めている小心者の泥鰌だったようだ。これにより靖国参拝は外交カードであり続けることになる。一国の独立はそのために命を捧げる国民がいなければならない。しかし野田氏のようなバカな首相を戴く国に、本気で命を捧げる国民がいるだろうか。