純化かどうかはそれほどの問題ではない。
野田氏が政権を取ったのは野田氏で民主党国会議員の過半数が野田氏で「純化」されていたからではない。ましてや首相となってら膨張した野田派が野田支持で凝り固まっている人たちの集まりかも定かではないだろう。
そもそも一回目投票で野田氏に投じられた票数は百票余りでしかなかった。つまり1/4の国会議員票しかなかったのだ。いわば野田政権は民主党の1/4政権だ。今後野田氏が政権運営で最も心を砕かなければならないのは野党ではなく民主党政権党だ。
小沢氏は検察と大マスコミにより二年以上も捏造疑惑で叩かれに叩かれ、国民的不人気をかこっている。それでも党内最大勢力なのは紛れもない事実で、野田氏のような雇われマダムとはわけが違う。
しかも、民主党を政権に就けた国民の思いは小沢氏の「国民の生活が一番」にこそある。大マスコミがいかに持ち上げようと、財務省を筆頭とする「官僚の生活が一番」の野田政権に国民がいつまでも惑わされているとは思えない。
為にする論評はそろそろ卒業したらどうだろうか。そして自分たちがしでかした日本史上類例を見ないほどの悪辣な報道機関による犯罪を真摯に自己批判しなければならないだろう。そうしなければ日本の大マスコミのいかなる解説も為にするものでしかないと貶されてもグウの音も出ないだろう。