臨時国会で話し合うべきは、
臨時国会で野党がひたすら与党の人事を責め続けるとしたら、窮地に陥るのはむしろ野党だ。国民はこの喫緊の問題が目白押しの情勢下で、売れない週刊誌の時事ネタのような政権人事に関心はない。それよりも復興予算はどうなるのか、円高対策はどうなっているのか、そして原発事故の現状と収束予測並びに除染はどのように実施するのか、といった具体的な政策とその実施手順を具体的に知りたがっている。
政治評論家にの中はもはや野田政権は11月にも行き詰まり、年末解散だと煽っている人もいるようだが、世界情勢と日本の置かれている状況に対して能天気だといわざるを得ない。そうした政局ごっこは沢山だ、というのが国民の偽らざる気持ちだろう。それよりも国会議員の歳費に見合った仕事をしろ、と議員諸兄の尻を叩くのがマトモなジャーナリストではないだろうか。