輿石氏の判断は至極真っ当だ。
小沢氏に関する検察と大マスコミの国策捜査とも権力の暴走ともいえる根拠の乏しい「検審起訴」に根拠を置く、政党に因る所属政治家への人権無視の権利停止はもっともやってはならないことだ。それでなくとも政治家は日々選挙民の厳しい批判にさらされている。検察当局と大マスコミの国民からの批判と遠い場所にいて、政治家を攻撃するのはフェアとはいえない。
起訴された段階での党員資格停止とは一体どのような法的根拠に立脚した処分なのだろうか。先日の代表選への投票権も奪うとは何たることだろうか。世間で起訴された一般人は判決以前に「公民権停止」処分に処せられるだろうか。そんな馬鹿げた処分を課する国は世界広しといえどもどこにもなく、政党がいかに狭隘な内向きの議論に終始しているのかを証する最たるものではないだろうか。
小沢氏に対する処分は勿論憲法に定める基本的人権に反する恐れが十分にある。ただちに停止すべきだという意見は正当なものであるし、そうした意見が出ることに賛意を表する。