自動車を安全な乗り物に。
富士重工が障害物の前で車が自動的に停止する安全装置を開発したと思っていたら、トヨタが障害物を自動的に避けてハンドルを切り、停止する装置を開発したようだ。車がこれほど人類社会に受け入れられていながら、これほど毎年多くの命を奪う悲惨な事故を引き起こす元凶になっている。まだまだ移動手段として「未完成」な乗り物だと断じざるを得なかった。
そこで自動車メーカーがいろんな安全装置を開発しているが、決定的な技術が完成するのはまだまだ時間がかかるといわなければならないだろう。そのためには車の技術改良・改善だけでなく、道路側面や路面に何らかの機材を埋め込み、それを感知しながら走り逸脱しないような仕組みと、道路を曲がる場合には確認手順が要るようにしておくことも必要だろう。昨日の幼稚園に暴走運転の乗用車が飛び込む悲惨な事故を見るにつけ車が周囲の者に対しても安全なものにならなければならないとの感を深くする。
減少したとはいえ、一年に7,000人も死亡する交通機関とは一体なんだろうか。自動車メーカーと国交省官僚は真剣に対策を講じなければならない。
自動車は運転する爽快感を手に入れるにしては人生をフイにしかねない危険な乗り物だ。しかも都会よりも田舎では暮らす上でその必要性が年々高まっている。地方鉄道が廃線となり、バスも通らなくなった山間僻地に暮らすのは容易でない。軽トラックがお年寄りの足代わりになって、高齢者が日々ハンドルを握っている。彼らの無事を祈りつつ、何とか安全な乗り物にならないかと願うしかない。