22DDHも空母も。
きちんと防衛計画に入れて海上防衛抑止力を高めなければならない。今後米国が駐日米軍の兵力を引き揚げてグアム辺りまで下げた場合、緊急事態に対応できる防衛力は日本の自衛隊だけとなる。その自衛隊に中国艦船に対応できる即応体制がなければトコトン舐められるだけだ。
今後のことを考えれば朝鮮半島との有事も想定しなければならないだろう。金政権が自暴自棄になって韓国にではなく日本へ向けて軍事侵攻を敢行しないとも限らない。韓国軍と比べて日本の自衛隊は極めて紳士的な対応をすると北朝鮮は散々学習している。北が攻めても本国が反攻攻撃を受けないためには韓国にではなく、日本に侵攻する方が北朝鮮にとって損害は少ないと考えても不思議ではない。
露国に対しても、いつ何時でも北方四島へ侵攻できる体勢を日本が作っておくことが必要だ。対等に戦える軍事力もない国がいかに北方四島返還を叫ぼうと負け犬の遠吠えでしかない。火事場泥棒を平気で行う国家と国民に対して、日本が毅然とした態度をとるためにも対等に戦える通常兵器による軍事力を整えなければならない。話し合いだけの外交がいかに無力か、半世紀以上の日本外交を見れば明らかだ。
米軍のインチ基準でなく、日本工業規格の(つまり世界基準の)センチによる22DDHと空母の建造に取り掛かるべきだ。攻撃力を伴わない防衛力はナンセンスだ。ミサイル攻撃対して防衛の役に立たないパトリオットを購入するぐらいなら、空母を建造して日本海に配備しておくことだ。そして北朝鮮がロケット燃料を注入し始めたらロケット基地を攻撃することだ。いつまでも金政権の身勝手を許してはならない。
最後に強調しておきたい。軍事力を伴わない外交交渉など何の役にも立たない。北朝鮮に拉致された日本人の奪還すら遅々として進まないではないか。世界が科学技術の発達した日本が核兵器を持たない姿勢を称賛している、というが余り見え透いた煽てに乗らないことだ。日本に核兵器を持って欲しくないから「核のない日本は素晴らしい」とおざなりの拍手をしているだけだ。心の中では「バカな国民だ」と舌を出している。
平和憲法があって「平和、平和」と唱えていたら平和になるのならこれほど安逸なことはない。そして周辺諸国にこれほどODAをバラ撒いてこれほど実りの少ない国も世界にないだろう。まともな外交交渉の一つすらできない、絶えず相手国の顔色を窺って謝罪しなければならないのにはウンザリだ。
堂々と胸を張って外交を行うためにも、日本は確たる攻撃力を持った防衛力を持たなければならない。日本の国家と国民の未来のためにも22DDHも空母も必要だ。