節電ばかりでなく「電力自由化」を急げ。
火力発電所と同じほど熱を出している所がある。ゴミ焼却場だ。ダイオキシン騒動から学校のゴミ焼き場から各家庭のごみ焼却炉まで徹底的に撤去させて、すべてをゴミ焼却場へ搬入するようにした。そのため各自治体のゴミ処理場は大規模化をしている。
そのほとんどが昼間だけ稼働している。原則として夜間に公務員は就業しないから、夕方には火を消している。しかし昼間は膨大な量のゴミを燃焼するために重油まで噴霧して熱風を送り込んでいる。その排熱で各地方自治体では雨後の筍のようにゴミ焼却場に「温水プール」を併設して、レジャーランドのようになっている。
そんなゴミ焼却費の上に赤字を上塗りするような施設を作るよりも、発電設備を作る方が環境政策に適っている。ゴミを燃やした火力で発電する方が遥かに良い。昼間に発電すれば最高需要量を少しでもカバーするだろう。
太陽光発電パネルを製造している関連会社は軒並み増産に踏み切ったようだ。ビルの屋上で野菜を作るのも良いが、電気を作る発電場所に変えるのも良いだろう。政府は自然エネルギーの推進に大胆な助成策を発動すべきだ。そして発電した電力を送電会社へ売電するような「発電の自由化」をすべきだ。現在の地域独占がいかに甚大な弊害を招いたか、福島第一発電所放射能事故に学ばない人たちはそれこそ「原子力ムラ」の放射能に汚染された人たちだ。