誰のことだ。
秘書の罪で責任をとった国会議員もいる、と民主党安住国対委員長が言ったというが、誰のことを指しているのだろうか。
それが小沢氏のことを指して言ったのであれば安住氏はとんでもない馬鹿者だといわざるを得ない。
起訴された小沢氏の元秘書の罪が確定しているのなら、ある程度勘案しなければならないだろう。しかしそれでも、決まって国会議員が秘書の罪で責任を取らなければならないとは思わない。万が一にも国会議員を貶めるための秘書による覚悟の自爆テロならどうするつもりだろうか。
前近代的な連座制度に従った「責任論」を展開するほど安住氏は前近代的なのだろうか。それとも「ためにする」議論で指摘したのなら、三人の元秘書も小沢氏本人も判決の言い渡しを受けていないにもかかわらず、小沢氏の進退に言及するほど安住氏はいつの間に偉くなったのだろうか。
小沢氏の一件に言及するのならNHKのニュースだけを頼りに判断するのでなく、ネットなどで明らかになっている事件関連の事実関係を自身の目で見て確かめ、自身の頭脳で犯罪性を判断してみることだ。
それでも「秘書の罪で小沢氏も責任をとれ」とこの期に及んでも指摘するのなら、相当にお粗末な解析能力だといわざるを得ない。党人事を差配した党代表たる菅氏の目も節穴だということなのだろう。