菅氏を党首に選んだ党員・議員によって民主党は終焉する。
かつて社会党に村山富一という委員長がいた。彼は首相の椅子を自民党に提示されると非自民政権として成立していた羽田政権を擲って自民党に協力し、自さ社政権の首相に就任した。そして、あろうことか昨日まで自衛隊は違憲だと言っていたものを180度方向展開して認めてしまった。それのみならず首相として自虐史観に基づいた「村山談話」なる日本史に残る馬鹿な歴史観を披歴した。
村山富一氏と同じようなことを菅氏はやっている。ただ、彼の場合は村山氏の失敗に学んでいるのか露国に対して北方四島ではかつてないほど強硬姿勢に出た。それはそれで良いのだが、歴史的な論理的な裏打ちのないバクチのような根拠なき強気だから後が続かない。
なぜ北方四島を経済封鎖すると宣言しないのだろうか。なぜ北方四島との取引を一切停止する、と宣言しないのだろうか。そうすれば蟹の漁獲高が激減して北方四島の経済は破綻するだろう。そして北海道各地の漁協に対して北方領土の露国と取引して漁業権を買ってはならないと通達を出して厳しく監視すべきだ。徹底的に北方四島を締め上げなければならない。
しかし菅氏は村山氏とは方向が違って、自民党政権かと見紛うほど米国とコミットしている。まさしく米国の臣に成り下がってしまった。これほど政権維持に汲々とする卑しい日本の首相を知らない。
民主党にも矜持を持つ国会議員がいるのなら、即座に倒閣運動に乗り出すべきだ。この首相を国民は戴いていて、何か良いことでもあるというのだろうか。国防は用心棒代を向こう五年間は下げないと約束し、普天間基地移設先は全く見通しのないまま辺野古沖だとバカの繰り言を並べている。
景気対策は碌にしないで増税と負担増を国民に求めるという。その反面、法人税は5%も減税してしまった。現在でも300兆円もの内部留保があるとされている企業に内部留保を促すだけの条件なしの減税に、どのような経済的な効果があるというのだろうか。
もはや菅民主党に何を期待できるのか。いや、一日も早く退陣してバカな政策を打ち立てないことを願うだけだ。