基本的な違いを乗り越えられないだろう。
普天間基地の辺野古沖移設日米合意や駐留米軍への「思いやり予算」を今後五年間減額しない、という馬鹿げた約束など、社民党が呑めないハードルが幾らでもある。
自民党に擦り寄ってみたり公明党に擦り寄ってみたり、と節操のない菅政権は再び社民党に協力を仰ぐというが、協力要請を受ける方も呆れているのではないだろうか。
基本的な立場を堅持しない菅政権の行く末は卓球玉よろしくあっちで叩かれこっちで叩かれ、ついには台から叩き出されるだけだ。 大きく対米従属政策へ舵を切った菅政権は社民党のみならず、民主党支持の有権者をも裏切った。このまま菅政権を民主党国会議員が支えるのなら民主党支持者は決定的に民主党から離れるだろう。その序曲が愛知県知事・名古屋市長選挙に現れたと見るべきだ。
2009マニフェストを反故にするかのような菅氏の言辞は由々しき問題だ。誇り高い民主党は何処へ行ったのか。官僚や財界や大手マスコミなどの永田町周辺の支持を繋ぎとめるために国民を裏切るのなら永田町の住民以外の国民の支持は必要ないと民主党が判断したと思わなければならない。
どうぞ菅政権の皆さん、財政議論と算盤勘定合わせを、肥満した官僚たちと捏造・偏向報道を専らとする大手マスコミと減税でニッコリ顔の財界諸氏とチマチマとした「増税・負担増」議論をして、束の間の政権ごっこを堪能して下さい。あなた方は使い捨ての「ホッカイロ」に過ぎず、暖かくなる頃にはポイ捨てされるのだから。