民主党が目指す参議院選挙の最低ラインは60議席だ。
菅総理は来たるべき参議院選挙で目指すべき最低議席は現有議席の50と数を挙げたようだ。しかし三年前は61だったことを考え、政権与党になっている強みを考慮に入れれば最低でも60議席を勝敗ラインとすべきだろう。最初から勝敗ラインを低く設定してどうするつもりだろうか。
与党第一党が単独で過半数を獲得する意欲がなくてどうするのだろうか。小沢氏が幹事長に居座ったまま「勝敗ラインは50議席」と宣言したら批判の渦が巻き起こったはずだ。実際60議席を勝敗ラインにしていなかっただろうか。それが小沢氏を政権から排除して支持率がハネ上がって喜んでいる連中が50.議席を勝敗ラインに設定するとは虫が良すぎはしないだろうか。
さて、菅総理はどうやら財政規律(増税路線の別称)を考慮して政権運営するつもりのようだ。国民は官僚の給与を民間並みにしない限り増税に賛同しないだろう。つまり公務員給与の(700-460)/700×100=34.28%と約34%の給与カットしない限り増税で財政規律を図ることに賛成できない。そして共済年金も同様の算式から33%カットしない限り国民は財政が厳しいとは思わない。給与や年金を満額頂戴していて財政が膨大な赤字だから増税する、という前に、まず公務員の取り分をカットするのが常識的ではないだろうか。
菅内閣は官僚制内閣ではないか、と疑いの目を以て観察しなければならないだろう。