与党幹部が農水大臣の足を引っ張ってどうする。
民主党という政党は素人集団というよりも、ポピュリズムの毒に呑み込まれた御仁の集まりかと呆れ返る。宮崎県の口蹄疫で農水省は蜂の巣を突っついたような騒ぎになっているというのに、ノー天気な民主党議員が「農水大臣が外遊中にゴルフをしていた」なぞと未確認情報を勝手に記者相手に喋るとは。それを得たとばかりにTBSがこれも未確認のまま報道してしまった。この国の責任ある立場の人たちまでも街角のミーチャンハーチャン程度の噂話を相手かまわずしゃべるほどまで頭脳が劣化してしまったのだろうか。
いやしくも国会議員が記者相手に雑談する折には国事を語るべきで、農水大臣のゴシップをそれも伝聞に基づく不確かな事柄を口にするとは恥を知るべきだ。いかに国民目線・生活目線とはいえ井戸端会議を演じることはないだろう。国政を担う公党を構成する国会議員との自覚を持ち、たとえ政敵であろうと人のゴシップを吹聴しないことだ。それだけの品格を持つように心掛けなければならないし、心がけなければ身に付くものではない。
そしてマスコミも井戸端程度の事柄を針小棒大に報じて国民の歓心を得るのが使命とはいえ、あまりに程度の低い話は相手の国会議員を冷笑して取り上げないぐらいの品性は保ちたいものだ。