今こそイラン国民は立つべきだ。街に出て声を上げるべきだ。イランはイラン国民のものだ、と。

<米ブルームバーグ通信は1日、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡を巡り、通航料として原油1バレル当たり1ドル(約160円)程度を人民元か暗号資産(仮想通貨)で徴収していると報じた。船舶に「友好国」の国旗を掲げて指定航路を通航するよう要求。イランは国を5段階に分類しており、友好度に応じて条件が変動する可能性がある。

 VLCCと呼ばれる大型のタンカーは通常、約200万バレルの積載能力を持つ。  20隻の海峡通航をイランに認められたパキスタン政府が、大手取引業者に、船籍をパキスタンに変えて同国旗を掲げるよう持ちかけていたという。パキスタン籍の船舶はペルシャ湾内に数隻しかなかった。パキスタンは米イランの戦闘終結に向けた仲介役を担っている。  通航には、船籍や目的地などの情報をイラン革命防衛隊とつながりのある仲介業者に提供する必要がある。審査の後、通航料の協議が始まる。支払いが終われば革命防衛隊が「許可コード」を発行し、航路を指示。船舶が海峡に近づくと、イランは哨戒艇を派遣して船を護衛するという>(以上「共同通信」より引用)





 イラン革命防衛隊は国際海峡の航行の自由を根底から覆す挙に出たようだ。「ホルムズ通航料1バレル1ドルか 5段階の友好度で条件変動」とは、まさに海賊行為と呼ぶべき暴挙だ。こんな無法を国際社会は受け入れるべきではない。
 イラン革命防衛隊は全世界を敵に回して、自分たちの無法を押し通すつもりだろうか。今週中に開かれる35ヶ国協議の場で、イラン革命防衛隊の愚挙に対して世界は従うつもりはないと拒否すべきだ。

 そんなことを認めれば国際社会は魑魅魍魎が跋扈する暗黒社会になり果ててしまうだろう。ホルムズ海峡通行料を認めれば、それに倣って紅海の出口を抑えているシーア派が通行量を取り立てることは必至だ。他にも国際海峡は世界中にゴマンとある。それぞれに海賊が巣食って通行料を取り立て始めると自由航行など絵に描いた餅になる。
 果たして中東湾岸産油国が黙ってイラン革命防衛隊の通行料制度を認めるだろうか。アラブ世界の仲間と思っていたイラン革命勢力が飛んでもない連中だった、と彼らも気づくに違いない。

 海賊は掃討されなければならない。国際社会が一致団結して、海賊行為を働く「国家」や「政府」に、そうした行為は認められないと抗議すべきだ。メディアも海賊行為は自滅行為だと、声高に批判すべきだ。
 これまで、オールドメディアは「イジメ役=米イ」「イジメラレ役=イラン革命政府」という構図で報道してきた。そした無法者を甘やかす報道姿勢がついには無法行為が海賊行為にまで及んだ。

 繰り返すようだが、ヒズボラはテロ集団だ。国家の正式な軍隊ではない。もちろんハマスもテロ集団だ。そしてシーア派の武装組織であるイエメンの「フーシ派」は、ガザ地区のイスラム組織ハマスへの連帯を名目に、紅海でイスラエル関連の貨物船をドローンやミサイルで攻撃しており、米英などはこれを「海賊行為」だと非難している。彼らは2023年後半からこの地域での船舶攻撃を活発化させ、沈没事故も発生している。それを徹底的に批判して来なかったツケがホルムズ海峡の封鎖と海賊行為になつた。
 云うまでもなくヒズボラやハマスやフーシ派への資金や武器供与を続けてきたのはイラン革命政権だ。イスラム教の宗教指導者の仮面を被ってイラン国民を弾圧し、イランの莫大なオイルマネーを独占してきた。彼らの実態はハメネイ師の後継者に息子のモジタバ師が就任したことからも判るように、独裁王朝政権だ。現在イランを代表する政権を誰が掌握しているのか判然としない。今こそ、イラン国民は立つべきだ。街に出て声を上げるべきだ。イランはイラン国民のものであって、イスラム教の宗教指導者を自称するのは「イスラム教は聖職者を置かない」と定めたマホメッドの教えを無視する暴挙だ、と。そしてイランを国民が主権者の民主主義国家にすべきだ。

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