愚にも付かない覇を唱える限り、中共政府の中国は世界で孤立して衰亡するしかない。
<中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区の報道官は17日、海上自衛隊の護衛艦「いかづち」が台湾海峡を通過したと公式SNSで発表した。
世界の代表的な国際海峡は、海上交通と地政学上の要衝(チョークポイント)となる場所です。マラッカ、ホルムズ、ジブラルタル、ドーバー、ベーリング、マゼラン、トルコ海峡、ドレーク海峡などが挙げられる。国際海峡の航行の自由は、国連海洋法条約に基づき、公海・EEZ間を繋ぐ海峡において、船舶・航空機が「通過通航権」として、通常航行や上空飛行を自由に享受できる権利だ。無害通航よりも制限が少なく潜水艦の潜没航行や軍用機の飛行も認められている。
中国外務省の郭嘉昆副報道局長は同日の記者会見で、「中国の主権と安全に対する重大な脅威」として、日本側に強く抗議したことを明らかにした。
日本側は公表していないが、通過が事実なら昨年11月の高市早苗首相の台湾有事に関する発言に中国側が反発して以降、初めてとみられる。
東部戦区によると、いかづちは同日午前4時2分(日本時間同5時2分)~午後5時50分(同6時50分)にかけて通過。海空の兵力を動員し監視したといい、「台湾独立勢力に誤ったシグナルを送った」と日本側を非難した。
中国外務省の郭氏は「台湾海峡に軍事介入し、平和と安定を損なおうとする日本の一部の危険な陰謀を改めて露呈した」と主張。「台湾問題は中国の主権と領土保全、中日関係の政治的基盤に関わるものであり、決して越えてはならないレッドライン(譲れない一線)だ」と強調した>(以上「時事通信」より引用)
世界の代表的な国際海峡は、海上交通と地政学上の要衝(チョークポイント)となる場所です。マラッカ、ホルムズ、ジブラルタル、ドーバー、ベーリング、マゼラン、トルコ海峡、ドレーク海峡などが挙げられる。国際海峡の航行の自由は、国連海洋法条約に基づき、公海・EEZ間を繋ぐ海峡において、船舶・航空機が「通過通航権」として、通常航行や上空飛行を自由に享受できる権利だ。無害通航よりも制限が少なく潜水艦の潜没航行や軍用機の飛行も認められている。
台湾海峡は、国際法(国連海洋法条約)の定義上は「通過通航権」が適用される国際海峡ではないが、大部分が公海または排他的経済水域(EEZ)で構成され、米軍などは「国際水域」として自由な航行を主張している。「自衛艦が台湾海峡通過 日本側に強く抗議 中国軍」と、中共政府が怒っているようだ。しかし台湾海峡は「国際水域」ですべての国の艦船に航行の自由が認められている。
日本の領海には宗谷海峡、津軽海峡、対馬海峡(東水道・西水道)、大隅海峡の5ヶ所が国際海峡に登録されている。だからロシア中国が連合演習と称して艦艇が津軽海峡などを通過したが「デッドラインだ」と目くじら立てて抗議したことなどない。台湾海峡は日本の国際海峡としている全ての海峡よりも広いが、台湾海峡を中国のEEZ内だとして国際海峡の指定に同意していない。
中国は大陸国家で悠久の自然が売り物だが、中国人の度量の狭さと沸点の低さには驚く。彼らは雄大な自然に囲まれていても、国民は小心翼々として生活しているのか。台湾海峡の幅は最も狭い箇所で約130キロメートル、平均して約180キロメートルから200キロメートルもある。ホルムズ海峡の最も狭い部分は約30〜33kmの幅しかなく、タンカーが通過する実際の航路幅は約3kmと極めて狭い。
中共政府の外交姿勢は極めて公正さを欠いている。自身の権利は大幅に主張するが、他国の権利については極端に厳しく制限する。南シナ海の「九段線」は中国が南シナ海のほぼ全域に設定しているU字型の境界線で、この線内は自国の歴史的な権利が及ぶ海域であると主張し、周辺国(フィリピン、ベトナム等)と激しく対立している。だが2016年の国際仲裁裁判はこの九段線に法的な根拠はないと判断した。それでもなお中国は「九段線」内の海域を中国の領海だとして、現在も人工島建設や海警局による活動を続けている。
隣国との争いを求めているのは中共政府の側だ。国際的な基準で見れば、台湾は紛れもない独立国だ。その台湾を「自国領」だと主張する中共政府は他国の侵略を公然と主張しているに等しい。そのような国際的な常識に悖る発言こそが、中共政府の中国を「異質な国」として警戒を抱かせる原因だ。
現代の国際社会で一国のみで完全自立できる国は一ヶ国もない。国際協調し協力し合って国家を運営している。その国際社会で覇を唱えるなど、荒唐無稽というべきだ。なぜなら覇を求めても、一国だけで存在できないからだ。他のすべての国がソッポを向けば、その国は亡びるしかない。実際に中共政府の中国は国際サプライチェーンから外されて、「世界の工場」から「世界の工場の廃墟」となり、転落の坂道を転がり落ちているではないか。その自分の姿すら見えないのか、と多少の哀れさを感じるが、愚にも付かない覇を唱える限り、中共政府の中国は世界で孤立して衰亡するしかない。