国会議員は全ての宗教法人の情報開示に動け。
<内閣支持率がガタ減りしている。要因は安倍元首相の国葬強行、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党の癒着隠しだ。
特に足を引っ張っているのが、教団と関係が深い安倍派の面々だ。なかでも、国民の神経を逆なでしているのが、長年の関わりは周知なのに、自民の「自己点検の集約」で名前が公表されなかった山谷えり子元国家公安委員長。ただでさえ不信の目を向けられているのに、13日になって〈一部メディアの報道について、事実に基づかない誤った……〉などとツイート、A4用紙1枚の声明文をアップし、炎上を招いている。冒頭にこう書いている。
〈2005年に旧統一教会の関連団体が作成したとされる「内部文書」と、同年3月に私が行った参議院予算委員会での質疑などをもとに、旧統一教会との関係性が疑われるとの報道がなされています。こうした報道は事実に基づかない誤ったイメージを与えるものと危惧しており、以下の点について改めて明確にしておきます〉
「内部文書」はジャーナリストの鈴木エイト氏が入手した教団の関連団体がまとめた冊子「指導者セミナー」を指すようだ。
そこには「ジェンダー」という用語を使用させないため、〈安倍晋三官房長官と山谷えり子内閣府政務官でチェックできるように関係省庁、議員に積極的に働きかける〉と記載があった。実際、山谷氏は国会審議で「ジェンダー」及び「ジェンダーフリー」を使用しないよう小泉政権に迫っていた。
山谷氏のツイートには返信が相次ぎ、〈それならなぜ十二年前に有田さんに当時やっていたブログでディスられたときにアンサーしなかったんですか?〉〈貴方のことなんか壺ウヨ以外だーれも信用しないと思いますよ〉と、過去の発言を掘り起こされ、バンバン貼り付けられるありさまだ。
■下村氏のツイートには批判的な返信が殺到
教団の名称変更への関与が疑われる下村博文元文科相のツイッターも、えらいことになっている。政調会長として臨んだ昨秋の衆院選前に統一教会の関連団体から要望を受け、党の選挙公約への反映を指示した疑いがあると14日に報じられたからだ。
下村氏は党本部で「断固抗議し、撤回を求める。陳情を受けた事実はなく、公約に入れろとの指示もしてない」と釈明したが、完全に逆効果となっている。
地元商店街イベントに参加した様子を書き込んだ前日のツイートに批判的な返信が殺到。〈そんなことよりはくぶんさん、ぶんしゅんのことしっかり説明してよ〉〈疑惑を明らかにしてから、人前に出ましょう〉
動かぬ証拠を突きつけられても、かたくなに認めないため、2人とも国民の怒りをさらに大きくしている>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)
特に足を引っ張っているのが、教団と関係が深い安倍派の面々だ。なかでも、国民の神経を逆なでしているのが、長年の関わりは周知なのに、自民の「自己点検の集約」で名前が公表されなかった山谷えり子元国家公安委員長。ただでさえ不信の目を向けられているのに、13日になって〈一部メディアの報道について、事実に基づかない誤った……〉などとツイート、A4用紙1枚の声明文をアップし、炎上を招いている。冒頭にこう書いている。
〈2005年に旧統一教会の関連団体が作成したとされる「内部文書」と、同年3月に私が行った参議院予算委員会での質疑などをもとに、旧統一教会との関係性が疑われるとの報道がなされています。こうした報道は事実に基づかない誤ったイメージを与えるものと危惧しており、以下の点について改めて明確にしておきます〉
「内部文書」はジャーナリストの鈴木エイト氏が入手した教団の関連団体がまとめた冊子「指導者セミナー」を指すようだ。
そこには「ジェンダー」という用語を使用させないため、〈安倍晋三官房長官と山谷えり子内閣府政務官でチェックできるように関係省庁、議員に積極的に働きかける〉と記載があった。実際、山谷氏は国会審議で「ジェンダー」及び「ジェンダーフリー」を使用しないよう小泉政権に迫っていた。
山谷氏のツイートには返信が相次ぎ、〈それならなぜ十二年前に有田さんに当時やっていたブログでディスられたときにアンサーしなかったんですか?〉〈貴方のことなんか壺ウヨ以外だーれも信用しないと思いますよ〉と、過去の発言を掘り起こされ、バンバン貼り付けられるありさまだ。
■下村氏のツイートには批判的な返信が殺到
教団の名称変更への関与が疑われる下村博文元文科相のツイッターも、えらいことになっている。政調会長として臨んだ昨秋の衆院選前に統一教会の関連団体から要望を受け、党の選挙公約への反映を指示した疑いがあると14日に報じられたからだ。
下村氏は党本部で「断固抗議し、撤回を求める。陳情を受けた事実はなく、公約に入れろとの指示もしてない」と釈明したが、完全に逆効果となっている。
地元商店街イベントに参加した様子を書き込んだ前日のツイートに批判的な返信が殺到。〈そんなことよりはくぶんさん、ぶんしゅんのことしっかり説明してよ〉〈疑惑を明らかにしてから、人前に出ましょう〉
動かぬ証拠を突きつけられても、かたくなに認めないため、2人とも国民の怒りをさらに大きくしている>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)
往生際の悪い人もいたものだ。それが政治家であれば致命的だ。なにしろ間接民主主義の「代議士」として国民の負託を受けて国会で活躍する人たちだからだ。
国民の付託を受けるだけでなく、特定の宗教の名を騙る団体と深く接触して支援を受けていたとしたら、国民の負託を裏切るものだ。もちろん統一教会の信者にも投票権はあるし思想信条の自由はある。だが日本は先の大戦への反省から政教分離を憲法に定めている。それは宗教が必然的に信者に強制する帰依(別名「思考停止」)があるからだ。思考停止は民主主義の、国民一人ひとりが考えて投票する、という原理に反する。
そもそも宗教は「魂の救済」だ。宗教開祖が人類の父や母だったりしてはかなわない。そうした言辞を吐く者は集金団体の創始者でしかない。家元制度の華道や茶道の世界でも創始者を父や母とは恥ずかしくて呼ばせないだろう。
現生利益を説く宗教は総じて偽物だ。宗教というよりも、集金ネズミ講だと認識すべきだろう。ましてや祖先の霊がワルサをするとか、悪魔(サタン)が憑いている、とか日本の「お狐様」信仰にすら劣る意匠だ。この場合の意匠を分かり易い言葉でいえば「舞台装置」だ。
キリスト教を模した程度の悪い「舞台装置」の集金団体を宗教団体と認めた日本の行政はどうかしている。宗教の実態があれば「性善説」で宗教団体だと認めるのが日本の行政だそうだが、性善説を悪用して悪事を働く団体は直ちに「宗教法人格」を取り消すべきだった。
だが多くの自民党国会議員がその団体の名称変更や存続に手を貸した。下村氏は名称変更に手を貸していないと主張するのなら、彼の名誉と有権者への説明のために国会に調査特別委員会を設置すべく与野党に働きかけるべきではないか。グダグダと言い訳している暇があれば、すべての宗教法人の情報開示に動くべきではないか。もちろん創価学会も例外ではない。