国会招致とすべき、と社説に掲げる読売の根拠は何か。
2/23日付けの読売新聞は社説で小沢氏の国会招致を急ぐべきだとしている。一方で昨日の民主党の処分『判決確定までも党員資格無期限停止』は軽すぎるとも断定している。
どこまでやれば気が済むのだろうか。読売新聞社は全社挙げて第五検審会議決が妥当なものとしていささかも疑問を呈していない。司法当局のやることには全面受け入れをするが、国会がやることにはとことん悶着を投げかける。それが天下の公器たる大手マスコミのやることなのか。
司法当局に誤謬は全くなくて政治家連中のやることは誤りだらけだから文句を一々言わなければならないのか。なんとも国民の代表をバカにした意見だ。それとも『怪しい』と思っても司法官僚のやることにはリーク情報のお零れを頂戴する立場から文句をつけられないのだろうか。
石川氏の裁判の冒頭陳述で検察がフィクション(立件してぃなぃ訴因とは関わりのない事柄は立証責任のないフィクションその物だ)を延々と並べ立てたが、読売新聞はそれをなぞるかのような記事を掲載した。その愚をこのブログで指摘したが、読売新聞は無視したままだ。大手マスコミの小沢氏の一件に対する罪悪は計りしれないものがある。
現在の小沢氏の立場は刑事被告人の『推定無罪』以上の、検察の不起訴により確定している『無罪』状況が継続していることから無罪そのものだ。それにも拘らず、読売新聞は実態不明の機関・第五検審会による議決を受けて起訴されたことを以て小沢氏を民主党が愚かにも処分したのを『軽い』と批判し、さらに国会招致せよと煽り立てている。あなた方はあなた方の先輩が犯した『大本営発表』のタレ流し記事により国民を戦場へと追いやった罪悪を忘れたのだろうか。
全く同じこと以上のことを大手マスコミが主導的にやってきた事実を決して忘れない。検察はしかるべき幹部が小沢氏不起訴処分と決した際に『無罪』だと明確に発言している。それを大手マスコミは一律に失念したかのように報じないで、その後も小沢氏の捏造疑惑を『政治とカネ』なるプロパガンダで煽りつづけた。これが人権を標榜する大手マスコミのやることだろうか。
あなた方は現在の日本で戦前以上の『疑惑捏造』を大々的に行ってきた。しかもこの一件がなければ民主党の初の内閣総理大臣になっていた人物を貶めて歴史を捻じ曲げ、さらに捻じ曲げつづけようとしている。
余りの不実さに言葉を失うが、日本の大手マスコミには一片の真実を報じようとする良識すらないのだろうか。何処の犬となってこうした真似をしているのか知らないが、そろそろ事実を事実として報道してはいかがだろうか。