公式な場で尖閣諸島がわが国固有の領土だと述べることだ。
温家宝は恥知らずにも国連で「尖閣諸島は中国の領土だ」と述べた。それが史実に悖ろうとも、確たる証拠の裏付けがなくとも、中国首脳は平気で嘘八百を国連の場で述べる。それが個人の羞恥心よりも、国益になると思えば他国の領土でも奪う。世界はそのようにして国境紛争を繰り返してきた。海に囲まれた日本はこれまで竹島や北方領土などの島嶼部をそのようにして奪われてきた。
アセムで温家宝と会談できなくても大したことではない。あらゆる機会を通して尖閣諸島へ領土的野心を抱く中国は不埒極まると宣伝して歩くことだ。そして確たる証拠があることも必ず申し添えておくことだ。日本は宣伝下手でどれほど国益を損なってきただろうか。
今後も中国は世界の先進諸国に対して目障りな国になり続けるだろう。後進国に対しては資源獲得競争でえげつないほど露骨に触手を伸ばし、各地で中国人排斥運動が起きるだろう。中国は独善的にすぎる。世界各国と協調する姿勢は殆ど見られない。国益最優先の独善国家だ。日本が非を鳴らせば世界各国は日本に理解を示すだろう。しかし黙っていては何も相手に伝わらない。
菅氏は世界会議に出席するのなら、せめて最低限は日本の国益を意識して発言することだ。くれぐれも中国に譲歩しようとか、米国に遠慮しようとか思わないことだ。