何という言い草だろうか、
何とも愚かな論評にお目にかかった。愚か過ぎて情けなくなるほどだ。これが大マスコミとしてこの国の論陣の一翼を担う会社の論説委員なのかと見識を疑う。
国民に支持されたと断じるのは大マスコミが繰り返し行った「世論調査」結果が絶大な魔力を持っているからなのだろうか。たしかにこのブログ程度の読者数と比べれば大マスコミの影響力は絶大だ。しかもテレビ局まで持っている。そこにお抱えの御用学者や御用ヤメ検をコメンテータとして登場させて連日発言させれば世論誘導は可能だ。
しかし誘導は所詮誘導でしかない。たとえば大マスコミの策動により今回は菅氏が圧勝して小沢氏が敗れた。民主主義国家の現代と戦国時代とが異なるのは戦いに破れても本人は生きていることだ。物理的に首を刎ねられることはないのだ。いつでも復活可能だということを愚かな論説委員は肝に銘じておくことだ。
そして最悪なのは「いやなら党を出て行け」のお粗末な一文だ。出て行かないまでも小沢氏が本気になって菅政権を倒そうと思ったら簡単なことなのだ。衆議院本会議で行われる首班指名で小沢氏の仲間が百人ほどでも菅氏に反対し谷垣氏へ投票すれば菅政権は瓦解する。それから党を割って出ても良いのだ。あまり調子に乗って小沢派を挑発しないことだ。
いや、そもそも民主党政権を潰すつもりで菅氏を応援したのならその真意が覘いたということなのだろうか。小沢氏なら民主党を立て直すことが出来たが、菅氏なら立ち枯れるだけだ。その証拠に連立工作は何もしないで内閣と党の人事構想にパッチワークの嵌め込みをして遊んでいるだけだ。非小沢という党内勢力の半分を敵に回して菅氏は何をしようとしているのか。三人寄れば文殊の知恵、というのは見識ある人が三人集まった場合のことで、愚かな人物が三人集まれば大馬鹿になるだけのことだ。
菅氏は側近と相談して大馬鹿な結論を出すだろう。それが全員野球とは程遠い、民主党滅亡への道だとすら気づかない愚かな連中の知恵なのだろう。