外交マターと民間友好マターを混同する国とは。
どうしても大人の対応の出来ない国なのか、それとも故意に子供じみた対応をして国家の威信も対面も損なって恥じない未熟な国なのか。中国の対応はとても大国のものではない。
民間の漁船が不法に他国の領海へ侵入したのなら拿捕されても仕方ないことだ。日本の魚船はちょっとした領海侵犯で散々韓国や北朝鮮やロシアに拿捕されてきた。その度に莫大な保釈金の支払いや船長をはじめ船員たちの長期にわたる抑留を強いられている。だからといって国内で反韓や反北朝鮮や反ロシア運動が盛り上がったことはない。しかもロシアは不当に日本固有の領土を占拠しその占拠した領土もロシア領とした上での侵犯の判定にもかかわらずだ。
日本も当然領海を有し、その侵犯を許すものではない。しかし、これまでは不当な隣国諸国の国境線侵犯に耐えてきたが、今後はそうしたことに関して黙って過ごすべきではない。ロシアや韓国に対して、言うべきは堂々と言うべきで、そのことと歴史認識などと混同したプロパガンダに屈すべきではない。筋は筋として述べなければ日本固有の領土は隣国に侵犯されたままになるだろう。
韓国が竹島を実効支配して軍備を彼の島に行っているのなら、日本もその軍備に対抗すべき軍備を準備して派遣する用意があると宣言すべきだ。隣国の不当な行為を見逃してはならない。北方四島に対しても経済封鎖を断行し援助などはすべきでない。かつて北方四島に居住していた日本人は強制的に退去させられ、奪われた事実を日本国民は素知らぬ振りをすべきではない。
しかし、こうした国際的な原理原則を貫くには武力が伴わなければ何にもならないことは十分骨身に沁みているはずだ。これまで日本は韓国や中国や北方四島をはじめロシアにどれほど経済援助をしてきたか。その結果が今日のこのような状況だ。
米国に対しても言うべきことははっきりと言おう。これまでどれほど米軍の軍事行動に日本は経済的な負担をしてきたのか。そして毎年、どれほどの「思いやり予算」を米軍に注ぎ込んできたのか。その結果が今日的な日本の状況なら、米軍は日本の防衛のために何一つ効果的な働きをしていないことになる。侵害された領土の解決に米軍はどれほどのポテンシャルを発揮しただろうか。まったく役立たずの用心棒に過ぎなかったのではないだろうか。
この国はこの国の国民で守る、という堅い決意をしなければならないし、役立たずの用心棒と同盟を組んでいなければ日本は立ち行かない、とする軍事アナリストの発言は本当に信用できるのか真剣に検証しなければならない。
この国の置かれた国際的に不当な立場を解決するために、いつまでも隣国のご機嫌を取り結びつつ顔色を伺っていなければならない状況においていることが唯一の平和だというのなら、誤魔化しの平和に過ぎない。
沖縄の米軍海兵隊は竹島奪還作戦に出撃するのか。北方四島の奪還作戦に北海道に駐留する米軍は出撃するのか。そうしたことをしないのなら即座に自費で撤退してもらって、日本の防衛は日本人で行おう。防衛だから憲法改正の必要もない。日本は固有の領土を侵犯されているのだ。その奪還作戦に必要なのなら空母も建造しよう。戦闘機も必要なのなら日本の科学技術の粋を結集して世界に通用する戦闘機を作ろう。ミサイルもしかりだ。
これまでどれほど話し合いをしてきただろうか。これまでどれほど友好関係が必要だとして近隣諸国と友好的な関係を結ぼうとしてきただろうか。それらはすべて徒労だったと認識しなければならない。中国は日本の新幹線を輸入したと思ったら、翌日には自前の技術だとして日本の競争相手になった。今後一切の最先端技術を彼の国に教えてはならない、と学ばないとしたら余程愚かな人だろう。
米軍に対する「思いやり予算」が日本の防衛にどれほど役立ったか。それよりも自衛隊をきちんと整備し、装備を拡充するしかないだろう。日本は日本人で守る、と国会で決議すべきで、その決議に反した党はそれなりの扱いをすべきだろう。